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ネコ免疫不全ウイルスによるエイズの動物病態モデルの確立とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 03219203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

見上 彪  東京大学, 農学部, 教授 (20091506)

研究分担者 遠矢 幸伸  東京大学, 農学部, 助手 (20180119)
新倉 昌浩  東京大学, 農学部, 助手 (50212113)
甲斐 知恵子  東京大学, 農学部, 助教授 (10167330)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1991年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードネコ免疫不全ウイルス / 遺伝子クロ-ン / 免疫不全様症状 / ネコ / In vitro宿主域
研究概要

ネコ免疫不全ウイルス(FIV)は、1986年アメリカで、免疫不全様症状をもつネコから初めて分離された。FIVは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同じ、レンチウイルス亜科に属し、ネコにおいては、ヒトと同様の経過を経て、免疫不全症を誘発することが、臨床疫学的に確認されており、FIVとネコの系は、ヒトエイズの発症動物モデルになると考えられる。本年度は主として我々の分離したFIVの遺伝子クロ-ンを作出し、他FIVとの比較を行ない、以下の成績を得た。
FIV TM1株,FIV TM2株の感染性遺伝子クロ-ンは両クロ-ンともに,制限酵素地図レベルでは,アメリカでさきに分離されたPetaluma株と大きく異なった。TM1株の部分塩基配列並びに,TM2株の全塩基配列を決定した。その結果,Petaluma株とは,env領域で約80.9%のホモロジ-を持つことが明かとなり,FIVもHIVやSIVと同じくheterogeneityがあると考えられた。次いで,両クロ-ンをネコ腎由来上皮系細胞であり,Petaluma株に感受性があるCRFK細胞にトランスフェクトし,培養上清中のマグネシウム依存性の逆転写酵素活性を測定したところ,活性は,トランスフェクト後4日をピ-クとして以後減少し,38日後には検出されなくなった。またトランスフェクト後,4日目の上清をCRFK細胞,MYA‐1細胞に接種したところ,MYA‐1細胞のみに感染が成立した。次いでFIV TM1株感染性遺伝子クロ-ン由来ウイルスのin vivoでの感染性を調べた。感染性クロ-ン由来ウイルス感染MYA‐1細胞をSPFネコに腹腔内接種したところ,westernblottingにより8週で抗体の陽転が確認できた。また4週目からウイルスが再分離されはじめ,病理検索のため安楽死させた20週目までウイルスが分離され続けた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kawaguchi,Y.et al: "Feline herpesvirus type 1 activates transcription directed by the long terminal repeat of feline immunodeficiency virus." Virology. 184. 449-454 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyomasu,T.et al: "Identification of feline immunodeficiency virus rev gene activity." J.Virol.65. 4539-4542 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Miyazawa,T.et al: "Molecular cloning of a novel isolate of feline immunodeficiency virus biologically and genetically different from the original U.S.isolate." J.Virol.65. 1572-1577 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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