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AIDSの発症の機構とそれに関与する因子及びHIV遺伝子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03219209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山口大学

研究代表者

小林 信之  山口大学, 医学部, 助教授 (30150329)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1991年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワードAIDS / HIV / TNF / 転写
研究概要

我々は従来よりAIDS発症のco‐factorとして、TNF(tumor necrosis factor;腫瘍壊死因子)を提唱してきている。本研究において我々は以下の2点を新たに明かにした。その第1点は、TNFによるHIV感染細胞の特異的致死機構が所謂Apoptosisの機構に拠っており、TNFによるHIV複製増強がHIV感染細胞の特異的致死を誘因しているのではないことを明かにしたことである。近年細胞のApoptosisを仲介すると考えられている細胞膜上の糖蛋白Fas坑原遺伝子が分子クロ-ン化され、細胞死の機構がようやく明かにされうる段階に来ており、今後HIV感染相棒の特異的致死機構がこの観点からさらに詳細に検討されていくものと期待される。我々が明かにした第2の点は、HIV転写制御に細胞特異的に関わる因子の存在と、その因子が作用するHIV‐LTRの中のcis‐elementの同定である。我々が新規に見いだしたこのcis‐elementはHIV‐LTRの‐121から‐158に存在し、この領域がヒトT細胞株MOLT‐4でHIVの転写を正に調節していることから我々はこの領域をURE(up‐regulation element)と命名した。この領域は単独にHIV転写を制御する因子ではなく、HIV‐LTR中のエンハンサ-(Enhancer)領域の機能を制御する領域である事が明かとなった。、HIVの転写には必須の領域ではないが、この領域の存在はHIVの転写を最大500倍活性化すること、さらに、この領域の活性が細胞特異的であることも見いだした。今後この領域に働く細胞性因子の検索を行なっていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakanishi,Y.: "A Novel cis‐Acting Element That Controls Transcrption of Human Immunodeficiency Virus Typel DNA,Depending on Cell Type" Journal of Uirology. 65. 6334-6337 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuyama,T.: "Cytokines and HIV infection : is AIDS a tumor necrosis factor disease?" AIDS. 5. 1405-1417 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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