研究課題/領域番号 |
03223202
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小浜 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
|
研究分担者 |
石川 良樹 群馬大学, 医学部, 助手 (20212863)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | ミオシン / アクチン / フォスファタ-ゼ / カルシウム / リン酸化 |
研究概要 |
研究代表者らの手により粘菌フィザルム・ミオシンはCa^<2+>を結合することにより活性が抑制されというユニ-クな性質が明らかにされたが、このCalcium inhibitionはミオシンがリン酸化を受けている必要のあることが判明した。そして粘菌ミオシンは2重制御を受けるのであるが、どちらの制御が優位に立つか?そしてこの優劣を決定するものがアクチンの役割ではないか?という考えが生まれ、本研究が開始された。 ミオシンはリン酸化型で精製される。これに外因性フォスファタ-ゼで処理による脱リン酸化をほどこすと、アクチン活性化ATPase活性がCa^<2+>の有無にかかわらず失われた。一方、コントロ-ルミオシン(リン酸化型)の活性はCa^<2+>の上昇とともに低下してCalcium inhibitionを示す。しかし脱リン酸ミオシンでもアクチンを多量に与えるとコントロ-ルと同様のCalcium inhibitionを受けた。このことにより2重支配の優劣を決定する因子はアクチン濃度であると結論できる。 一方、ミオシン固定化ガラス板を用いたMotility assayでは、アクチン線維がATPを使用し移動するのはリン酸化型ミオシンと相互作用する場合のみであり、アクチン線維は脱リン酸化型ミオシン上は移動しなかった。しかし車軸藻節間細胞のアクチン・ケ-ブルを用いたmotility assayでは、リン酸化型も脱リン酸化型も同様に動き、Calcium inhibition も同様にみられた。以上よりガラス板法はアクチンの少ない時のATPase測定に、節間細胞法はアクチンの多い時のATPase測定に相当すると結論した。
|