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シナプス前終末におけるCaチャネルと伝達物質放出の連関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03225211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

八尾 寛  京都大学, 医学部, 助手 (00144353)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードシナプス前終末 / 化学伝達機構 / カルシウム電流 / チャネルサブタイプ / 開口分泌 / 興奮一分泌連関 / 自律神経節 / パッチクランプ法
研究概要

1.シナプス前終末のカルシウムチャネルの多様性
鶏胚毛様体神経節に存在する杯状巨大シナプス前終末に対し、パッチ電極法を適用することにより、カルシウム電流を記録した。動眼神経の断端にロ-ダミン標識デキストランを投与することにより、順行性にシナプス前終末を同定した。シナプス後細胞から同時記録を行うことにより、シナプス前終末のカルシウム電流にともない、シナプス後細胞からシナプス電流を記録した。このことから、正しくシナプス前終末から記録されていることを確認した。Na電流、K電流抑制下に、Ba電流を測定することにより、シナプス前終末のカルシウムチャネルの多様性を検討した。シナプス前終末に存在する高閾値型カルシウムチャネルは、ジヒドロピリジン誘導体に感受性を示さなかった。また、その90%以上がωーコノトキシンにより阻害された。このことから、N型カルシウムチャネルがシナプス前終末の主要なカルシウムチャネルであり、L型カルシウムチャネルは、ほとんど存在しないことが明らかになった。また、ωーコノトキシンおよびジヒドロピリジン誘導体に抵抗性を示すBa電流は、膜電位感受性においてN型カルシウムチャネルと異なる性質を示した。以上により、シナプス前終末には、2種類のカルシウムチャネルサブタイプが共存していることが明らかになった。
2.伝達物質放出に連関するカルシウムチャネルサブタイプの同定
ωーコノトキシンによりシナプス伝達が強く抑制されることから、N型カルシウムチャネルが、伝達物質の放出と連関している活性帯のカルシウムチャネルであることが示唆される。しかし、僅かではあるが、ωーコノトキシン抵抗性のシナプス伝達が認められることから、ωーコノトキシン抵抗性のカルシウムチャネルも伝達物質の放出に連関していると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yawo,H.(八尾 寛): "Calcium currents recorded from presynapfic terminals in the chick ciliary ganglion." Soc.Neuroci.Abotr.17. 1324 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yawo,H.(八尾 寛): "Simultaneous recordings of Presynepfic Calcium cusrents and postsynapfic responses from the chick ciliagy gonglion." Neurosei.Res.Suppl.16. S6 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 八尾 寛: "鶏胚毛様体神経節のシナプス前終末カルシウム電流とシナプス後電位の同時記録" 日本生理誌. 53. 443 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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