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近代化にともなう自然災害の変貌

研究課題

研究課題/領域番号 03227112
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

松田 磐余  東京都立大学, 理学部, 教授 (60087145)

研究分担者 石村 満宏  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (80136837)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード災害の変貌 / 被害主体の変化 / 防災技術の向上 / 時系列的変化 / 長期的影響 / 地震工学的地盤区分 / 市街地状況 / 方形メッシュ
研究概要

この研究の目的は,(1)被害主体の変遷,防災技術の向上が,自然災害の被害内容をどのように変化させてきたかを時系列的に明かにし,(2)災害を通じて人間と自然との関わりを研究するためには,どのような地理情報をデ-タベ-ス化する必要があるかを提言する,ことにある.
自然災害の時系列的変化については,松田と石村がそれぞれ水害と火山災害を分担して調査を行った.松田は,高知平野ならびに静岡平野の水害の歴史的変化を,過去の水害事例から検討し,土地利用の集約化が被害額の増大を招き,新たな治水対策を導入させ,その繰り返しにより環境が次第に改善されてきたことを考察した.また,その結果から,総合治水対策が導入された必然性について,再検討した.石村は,有珠山の噴火災害後の状況を調査し,現在も活動しつづけている桜島の鹿児島市民への影響とを比較した.その結果,短期間の活動であれば,復興も比較的短期間になされるが,長期的噴火活動は,住民に過度な負担を与え,集落の存立基盤さえも破壊しつつあることを明らかにした.
現存する情報の利用法については,地震災害を例に取り検討した.地震に対する脆弱性をあらわす市街地の状況を示す有効な資料は,土地課税台帳と家屋課税台帳から得られることを提言し,収納されている情報の再編成の具体例を示した.また,被害想定の基礎になる地盤についての情報は,ボ-リングデ-タそのものをデ-タベ-ス化するよりは,類型化した地盤情報を蓄積する方が有効であるので,地質型地盤区分から地震工学的地盤区分に至るまでの手法を開発し,その実例を示した.
さらに,各種情報が,国の機関では標準メッシュで計測されるのに対して,地方自治体では,500mもしくは250mメッシュという方形メッシュで測定されている現状を示し,デ-タの効率的な利用をはかるためには,統一をとることが必要であることをシンポジウムで述べた.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 松田 磐余: "地震災害に関する地域特性のデ-タベ-スの構成" 近代化による環境変化の地理情報システム平成3年度総合報告書(II). 65-72 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] MATSUDA,I.: "Standing problems in countermeasures for cyclone disaster:How is it possible for Bangladesh to help itself." Cyclone Damage in Bangladesh(United Nations Center for Regional Development). 9-37 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] MATSUDA,I.: "A suggestion on countermeasures for storm surge disaster of Bangladesh" Abstract of Intern.Symp.on Flood Reduction in South‐East Asia. 23-26 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 松田 磐余: "バングラデシュの高潮対策についての若干の考察ー1991年4月29-30日に発生した災害の現地調査からー" 総合都市研究. 44. (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 松田 磐余: "中島川災害復興事業に対する被災住民の評価" 自然災害科学. 10(1). 23-32 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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