研究課題/領域番号 |
03229112
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (00183731)
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研究分担者 |
中村 圭介 武蔵大学, 経済学部, 助教授 (30227889)
原谷 隆史 労働省, 産業医学総合研究所, 研究員 (40198908)
藤垣 裕子 東京大学, 教養学部, 助手 (50222261)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ソフトウェア技術者 / ソフトウェア開発作業管理 / 職業性ストレス因子 / 女性ソフトウェア技術者 / 管理職 / 職場環境評価 / 抑うつ状態 / クエッショネア-・サ-ベイ |
研究概要 |
ソフトウェア技術者の働き方、開発管理、職場環境などと職業性ストレスの関連を明らかにするために、一般技術者1997人、管理職300人の調査票を回収し、分析を行った。主な結果は、以下の通りである。 1.対象者の女性比率は、技術者では15.0%、管理職では1.3%であった。また、年齢構成は、技術者では25〜29歳をピ-クとする山形の分布であった。一方、管理職は、30歳代、40歳代が中心で、役職は課長代理・課長クラスが多かった。2.企業の規模は、100〜999人が24.1%、1000人以上が75.1%を占め、比較的大規模の企業でソフトウェア開発に携わっている者が大半であった。3.残業時間数では、40時間以上の割合が44.1%を占め、かなり大きな割合であった。また、仕事の忙しさは、「平均的」の35.1%をピ-クに山形の分布を示していた。4.主な仕事場所や主に使うマシ-ンの場所が、自社内である者が8割前後を占めており、開発環境としては恵まれているサンプルであることが示考された。5.ソフトウェア開発中のトラブルの原因として、技術者、管理職とも「仕様の変更」を指摘した者が多かった。6.技術者の職場環境評価を検討した結果、納期の時間的切迫、技術が標準化されていないため共通理解が困難なことに加えて、専門技術者としてふさわしい教育訓練やキャリア形成が職場で準備されていないことが,ストレス因子となる可能性が高いことが示唆された。7.抑うつ状態、疲労蓄積などからみると、技術者では、ストレスの影響を受けながらかなり無理をして働いている者が2割程度は存在することが推察された。他方、管理職では、その割合が技術者よりはやや少なく、1割強と推測された。8.今回の調査サンプルが中規模や大規模企業に偏っていたため、より一般的な結論を導くためには、今後、小・零細規模のソフトウェア技術者と管理職を対象にした調査研究を行う必要がある。
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