研究課題/領域番号 |
03229114
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
堀部 政男 一橋大学, 法学部, 教授 (00017576)
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研究分担者 |
根本 猛 静岡大学, 法経短期大学部, 助教授 (50218278)
浦田 一郎 一橋大学, 法学部, 教授 (80007244)
飯塚 和之 筑城大学, 人文学部, 教授 (30003023)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1991年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 情報公開 / 個人情報保護 / アクセス権 / プライバシ- / 発信者番号表示 / caller ID |
研究概要 |
「情報公開と個人情報保護」については、以前から研究を行ってきたが、今回、重点領域研究・情報化社会と人間の一環として総合的に研究を行い、これらの問題の拡がりと奥行の深さを改めて認識した。 情報公開(情報へのアクセス権)については、内外ともに多くの議論が展開され、新たに解明すべき様々な問題が出てきている。先進国における情報公開法の制定・運用、日本における情報公開条例の制定・運用について貴重な経験が積み重ねられてきている。これらの情報を収集するとともに、その分析をも行っている。なかでも、情報化社会を支える新たな情報技術(ニュ-テクノロジ-)を情報公開の分野にどのように導入するかが検討されなければならない。例えば、電子デ-タによる公的機関の情報公開、パソコン・ネットワ-クによるもの等がそれである。 個人情報保護(自己情報へのアクセス権)についても、情報公開と同様な状況にあり、それらの情報収集と分析を行っている。先進諸国では、1970年代から80年代にかけて個人情報保護法・デ-タ保護法が制定されたが、それらのみでは解決が困難な新しいプライバシ-問題が顕在化してきている。例えば、テクノロジ-の飛躍的発展を利用して電話の受信者のプライバシ-を保護するために案出された発信者番号表示(caller ID)が発信者のプライバシ-を侵害するという議論にまで発展し、アメリカの各州ではその対応に違いが出てきている。 本年度においては、内外の研究動向をも把握するために、コンピュ-タを利用し、デ-タベ-ス化を図ってきた。これらをもとにさらに研究を進めていく予定である。
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