研究課題/領域番号 |
03229124
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
内田 隆三 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (80160282)
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研究分担者 |
若林 幹夫 東京工業大学, 工学部, 助手 (40230916)
黒田 浩一郎 神戸女学院大学, 文学部, 助教授 (10186546)
宮原 浩二郎 関西学院大学, 社会学部, 助教授 (10200198)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 情報化 / 消費社会 / テレビCF / 生活感覚 / メディア / 身体 / ディスク-ル(言説) / モ-ド |
研究概要 |
当研究班は「情報化と消費社会」というテ-マで八回にわたり、研究協力者やゲスト研究者の研究報告などの参加を得て、公開の研究会を行った。また、これと平行して、TVコマ-シャル・フィルムの録画収集および編集、記録、内容分析、調査集計などを行った。 本研究は、情報化の浸透が消費社会に生きる人びとの生活感覚や自己イメ-ジの領域にどのような影響を与えているのか、を分析することを基本的な目標としている。その場合、人びとの感覚やイメ-ジを分析するための操作媒体として、TVのコマ-シャル・フィルムを用いることになる。本年度の研究では、(1)調査による資料収集と、(2)理論的な分析枠組の検討という、2つの主要な軸があった。 まず第一に、コマ-シャル・フィルム(CF)を延べで約5千本録画収集し、整理し、内容分析によって70本を第1次編集版として選び出した。さらに実際の調査用として17本のCFを選定し、インタビュ-や内容分析を行った上、神戸女学院大学および関西学院大学の男・女学生を対象に調査を実施し、多変量解析を行った。これらの記録や資料は次年度以降の本格的な調査研究の基礎的な問題点を明らかにしている。 第二に、本年度は消費社会に生きる人びとの生活感覚と情報化との関係について、理論的な準拠枠をつくることに重点を置いた。八回の研究会では、医療、生活の美学、身体、広告、モ-ドなどを含む消費社会の問題設定について、またメディア論、都市論、映像論など情報化社会の問題について、そして両者の関係について理論的に検討した。その成果は東京大学でのシンポジウム「文化変容の現在」で研究分担者全員と研究協力者が報告あるいはコメントを行った。また、そこでの議論を踏まえ、『思想』誌(岩波書店)平成四年六月号に研究分担者全員および研究協力者一名が研究論文を発表する予定である。
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