• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生業形態を異にする民族の生物学的背景を探るー古分子生物学的視点を加えてー

研究課題

研究課題/領域番号 03230201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

石田 貴文  東京大学, 理学部, 助手 (20184533)

研究分担者 植田 信太郎  東京大学, 理学部, 助教授 (20143357)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード狩猟採集民 / 農耕 / 縄文 / 弥生 / アジア / HTLV / 反復配列 / DNA
研究概要

本研究の目的は人類進化の観点から、基本的生業を異にする民族の間に見いだされる生物学的差異を明らかにすることである。対象に選んだのは、現在のアジアの民族、過去の縄文・弥生、そして、東南アジアの人々である。
まず、民族間での極端な偏在性を示すHTLVの検索をおこなった。その結果、モルゴルでは、1000余名中0名、ネパ-ルでは400名中0名であった。これらのデ-タはいわゆる新しいタイプのモンゴロイドではHTLVはendemicでないとの説を示持した。一方、台湾の高山族では680名中1名のキャリア-を見いだした。台湾は、旧来より日本との関係が深いため、その由来に関しては慎重な検討が必要である。そこで、本例についてはそのウイルスゲノムの解析から由来を考察することとし、PCR法を用いた分析用にHTLVキャリア-のDNAを抽出した。
生きた細胞を永久に増殖させ遺伝情報を将来に残すための、細胞の株化法の改良をおこない遠隔地における収集試料の一部利用を可能とした。実際、細胞株化をおこない、台湾高山族、マレ-セマンを新たに加え表に示すような「民族の細胞バンク」を創りつつある。
本年度は過去に発掘され計測等の済んだ西北九州を中心とした弥生時代出土人骨よりDNAを抽出、核およびミトコンドリアDNAの分析をおこなった。分折をおこなった核DNAの領域は、人類集団にて非常に高頻度の多型を示す直列型単純反復配列の複数の常染色休上に存在する遺伝子座を選んだ。一方、核のDNA分析だけからでは個体の母系関係の同定は困難であるので、母系遺伝する(母方からのDNAのみが子に受け継がれる)と考えられているミトコンドリアDNAの分析もあわせておこなった。現在、多数の個体試料で分析をすすめていると同時に、分析する核DNAの遺伝子座の数を増やしている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Chandy,M.et al.: "HTLVー1 infection in patients with leukemia in southern tndia." Lancet. 338. 380-381 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Babu,P.G.et.al.: "Sexual transmission of HTLV infection in Southern tndia." Journal of Acquired Immune Deficiency Syndromes.(1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kuroski,K.et al.: "Dinucleotide repeat polymorphism at the apolipoprotein All locus;phenotyping from peripheral blood and hair." Japanese Journal of Legal Medicine.(1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi