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コア・マントル境界の微細地形の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03232206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

古本 宗充  金沢大学, 理学部, 助教授 (80109264)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードコア・マントル境界 / 散乱S波 / 地球中心核 / コア対流
研究概要

本研究の目的は、深発地震からのS波を利用して、コア・マントル境界の微細構造を探ろうとするものであった。最終目的は非常に大きいので、今年度のみで修了するわけではないが、今年度の研究によりこうしたアプロ-チが有効であること及び日本列島下のコア・マントル境界の地形即ち境界の凸凹の様子をある程度まで細かく推定できるデ-タを得た。
1.解析に利用するために、次の3個の深発地震について各地気象台によって記録された地震記象のコピ-を入手した。(1)1970年8月30日オホ-ツク海 深さ645km マグニチュ-ド6.6、 (2)1971年1月30日オホ-ツク海 深さ500km マグニチュ-ド6.0,および (3)1979年5月19日父島南方沖 深さ580km マグニチュ-ド6.6。
2.解析から、現段階で推定されているコア・マントル境界での散乱点の分布の特徴は以下のようである。
(1)境界面上でいくつかの散乱点が観測され、それらの間隔は2‐3百km程度である。
(2)この中で東経135度北緯47度付近及び東経135度北緯33度付近の散乱点がやや大きいようである。
3.こうした結果以外に、手法に関わる問題点として以下のような点が明らかになった。
(1)日本列島つまりアレ-が東北ー南西方向に延びているため、これと直行する方向の分解能が悪い。
(2)散乱体の形状などを正確に推定するためには、もっと多数のデ-タを利用する必要がある。
冒頭や上記3の項目でも述べたように、最終的な結論を出すためには今後デ-タを増やして解析を進める必要がある。解析に必要な装置は今年度の研究費によって完備し、また本研究を進めている中で米国の研究者との共同研究を行うことになったので、来年度以降この研究を続行する予定である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-03-31   更新日: 2016-04-21  

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