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高配位リン化合物の特性を活用した新規反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03233205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

川島 隆幸  東京大学, 理学部, 講師 (80011766)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード高配位リン化合物 / βーヒドロキシホスホン酸モノエステル / 分子内脱水反応 / 1,2ーオキサホスフェタン=2ーオン / 立体特異的オレフィン化 / Martinリガンド / 五配位オキサホスフェタン
研究概要

1.1,2ーオキサホスフェタン2ーオンの生成とホスホランを経由するオレフィン化反応についてであるが、まず、原料となる2ーヒドロキシアルキルホスホン酸モノエステル1aまたはホスフィン酸1bを対応するエステル類の加水分解で合成した。1に2当量のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)をジクロロメタン中0℃から室温で作用させ、分子内脱水反応を行ったところ、相当するオレフィン2が収率72ー91%で得られることが分かった。この反応を1当量のDCCを用いて、低温NMRにより追跡したところ、1,2ーオキサホスフェタン2ーオン3を中間に生じていることが分かった。3は通常-10℃以上で分解して立体特異的に2を与えるが、リン上にかさ高いメシチル基を導入することで室温付近まで安定にすることができた。低温で調製した3にさらにDCCを加えるとオレフィンの収率が向上した。また、3に水またはメタノ-ルを反応させても加溶媒分解生成物とともにオレフィンが得られた。これらはいずれも、五配位オキサホスフェタン4を経由したものと考えられる。2.HornerーEmmons反応中間体オキシドホスホランの凍結については、まずヘキサフルオロクミルアルコ-ルのジリチオ体5をフェニルメチルホスフィン酸クロリドと反応させて原料6を収率60%で合成した。6に2当量のnーBuLi、引続きベンゾフェノンを反応させ通常処理したところ、目的のMartinリガンドを有する五配位1,2ーオキサホスフェタン7が94%の収率で得られた。しかし、反応の詳細な検討により、7は反応系中には生成しておらず、反応の第一生成物はジアルコ-ル体8であり、処理中8が分子内脱水環化して生成したものであることが分かった。7は100℃前後で分解して相当するオレフィンと環状ホスフィナ-ト9を定量的に与えることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Kawashima: "A Novel Synthetic Route to Isolable Penta coordinate 1,2ーOxaphosphetanes and Mechanism of Their Thermolysis,the Second Step of the Witting Reaction" J.Am.Chem.Soc.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kawashima: "Stereospecific Olefin Synthesis from βーHydroxyalkylーPhosphonic Monoesters and Phosphinic Acids via 1,2ーOxaphosphetane ZーOxides"

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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