• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高配位有機リン化合物の合成と反応

研究課題

研究課題/領域番号 03233218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関鳥取大学

研究代表者

和田 正徳  鳥取大学, 工学部, 教授 (30029053)

研究分担者 撰 辰夫  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60032025)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード2,6ージメトキシフェニル誘導体 / 3級ホスフィンオキシド / ヒドロキシ3級ホスホニウム塩 / アルコキシ3級ホスホニウム塩 / アミン付加体 / 有機スズ錯体 / 3級アルシン / 3級スチビン
研究概要

トリス(2,6ージメトキシフェニル)ホスフィン(2,6)_3P[(2,6)=2,6ー(MeO)_2C_6H_3]やそのオキシド(2,6)_3POの塩基性、求核性などをトリフェニル化合物Ph_3Pや(2,6)_3M(M=As,Sb,Bi)などと比較検討した。その結果、1)(2,6)_3M(M=P,As,Sb)はいずれもPh_3Mにくらべハロゲン化アルキルへの求核反応性が高いことが分った。その求核反応性はM=P>As>Sb>Biの順に低くなる。2)含水アセトン中で、(2,6)_3M(M=P,As,Sb)とNーブロモスクシニミドの反応によりヒドロキシオニウム塩[(2,6)_3MーOH]Brが得られた。これらは水溶性があり、その水溶液のpH測定から(2,6)_3MOの塩基性がM=P<As<Sbの順になることが分かった。(2,6)_3POや(2,6)_3AsOにも求核性があり、ハロゲン化アルキルなどに求核反応してアルコキシオニウム塩[(2,6)_3MーOR]Xを生成する例も見いだした。4)[(2,6)_3PーOH]CIO_4と同様,[(2,6)_3AsーOH]ClO_4や[(2,6)_3SbーOH]ClO_4なども各種のアミンと1:1付加体を生成することが分かった。これらの付加体の安定性は(2,6)_3MOの塩基性の順(M=P>As>Sb)であり、ASやSbの付加体は再結晶により、アミンを解離しやすい。[(2,6)_3PーSH]ClO_4はアミンにより脱プロトンされることが多いが、付加体を生成する例も見いだした。5)Ph_3POは二ハロゲン化ジメチルスズMe_2SnX_2と1:2錯体を形成することが知られているが、(2,6)_3PO、Ph(2,6)_2PO,Ph_2(2,6)POは1:1錯体を形成し、メトキシ基も配位に関与している可能性があること、なども見いだした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masanori Wada: "Some Unusual Properties of Tris(2,6ーdimethoxyphenyl)phosphine Sulfide and the Related Compounds" Bull. Chem. Soc. Japan. 64. 1782-1786 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Masanori Wada: "Some Unusual Properties of Tris(2,6ーdimethoxyphenyl)phosphine Oxide and the Related Compounds" J. Chem. Soc. Dalton.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi