研究課題/領域番号 |
03234108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
日高 敏隆 京都大学, 理学部, 教授 (70014892)
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研究分担者 |
今福 道夫 京都大学, 理学部, 助手 (60135506)
桑村 哲生 中京大学, 教養部, 助教授 (00139974)
山村 則男 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (70124815)
三宮 信夫 京都工芸繊維大学, 工学部, 教授 (60026044)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
1991年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
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キーワード | 魚群 / ダルマハゼ / 性転換 / 繁殖システム / 進化モデル / 利他行動 |
研究概要 |
自律的に生きる個体よりなる集団や社会、種というシステム全体の安定性に関するメカニズムの解明が本研究の目的である。今年度は、とりわけ魚類の群れと社会などについての検討を行った。 魚群の維持機構を解明するためモデルによるシミュレ-ションを行った。その結果、群れの各個体が他のすべての個体から情報を得ていれば、固有速度に個体差がある場合でも群を形成できること、各個体が受ける情報量を小さくすると群の形は絶えず変化すること、また、群のまとまりは個体間誘引力よりも成群力によって左右されることなどが明らかにされた。 魚類の繁殖システムについては、サンゴ礁に生息するダルマハゼの調査から、その婚姻システムの維持には、繁殖個体のサンゴ間移動や2個体の合意・協調に基づく性分化・性転換が重要な役割を果たすことが分かった。また、他の魚類の繁殖システムも検討したところ、雌の卵生産能力と雄の卵保護能力の程度が、パッチ状の生息場所を利用する魚類の婚姻システムと協調・対立関係を決める根本原理であると予想された。 さらに、自律分散動物集団における利害対立解消の進化モデルに関する研究として、利他行動のコンフリクトとその妥協、シロアリにおけるワ-カ-の進化と種の安定性、最適グル-プサイズの理論、親の子への投資のゲ-ムモデルが検討された。生物集団の自律分散機構の解明への試みとして、群集、種、群れの3つのレベルでの検討が行われた。
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