研究課題/領域番号 |
03234216
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 博美 大阪大学, 工学部, 助教授 (10093387)
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研究分担者 |
山本 幹 大阪大学, 工学部, 助手 (30210561)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 自律分散 / 自己組織化 / パケット無線ネットワ-ク / クラスタリング |
研究概要 |
自律分散システムの代表的な構成形式の一つに、システム要素である通信ノ-ドが平面的に移動しながら絶えず緊密な通信を維持して行く自律分散形通信系がある。自律分散形通信系においては、各移動局は、収集できるロ-カルの情報のみからネットワ-クシステム構成を行う機能である、ネットワ-ク自己組織化機能を具備しなければならない。ネットワ-ク自己組織化を網全体に適用すると、各移著局が全ネットワ-ク内の移動局間の接続関係を把握する必要があり、自己組織化に多大な時間を要することになる。 本研究では、ネットワ-ク自己組織化に要する時間を大幅に減少させる方式として、あらかじめ基地局を疎に配置し、この基地局のカバ-エリア内のみでネットワ-ク自己組織化を行うことにより、ネットワ-クシステム構成を高速に行える、部分自己組織化方式を提案した。本方式は、クラスタリングを基本とした方式であり、基地局のクラスタリングと移動局のクラスタリングの二段構成により、ネットワ-ク自己組織化を実現している。両クラスタリングの開始タイミングにより、部分自己組織化方式は、(a)Polling方式、(b)Broadcast方式、(c)Parallel方式、の三つの分類できる。コンピュ-タシミュレ-ションによる性能評価により、上記三方式のクラスタリング時間特性を求め、Parallel方式が最もクラスタリング時間が短く有効な方式であることを明らかにした。さらに、種々の性能評価によりネットワ-ク構成問題に対する検討を行った。
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