研究課題/領域番号 |
03236101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
市原 耿民 北海道大学, 農学部, 教授 (20000820)
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研究分担者 |
北村 雅人 名古屋大学, 理学部, 助教授 (50169885)
近藤 忠雄 名古屋大学, 化学測定機器センター, 助手 (70093028)
柴崎 正勝 東京大学, 薬学部, 教授 (30112767)
原田 宣之 東北大学, 非水溶液研究所, 助教授 (30006324)
中川 敦史 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 助手 (20188890)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
22,700千円 (直接経費: 22,700千円)
1991年度: 22,700千円 (直接経費: 22,700千円)
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キーワード | 生物機能 / 生体内DielsーAlder反応 / 花色素 / コンメリニン / 発癌プロモ-タ- / 不斉増幅機構 |
研究概要 |
本研究班は生体低分子による複合系形成における精密構造認識を有機化学的により解析し、生物機能発現の機構を解明する。 DielsーAlder型天然物であるソラナピロンA、ベ-テノンB、ケトグロボシンAにつき、引続き生合成研究を行った。生体内DielsーAlder反応の直後に生成したと想定されるプロケトグロボシンIの水酸化酵素阻害剤の添加効果をしらべ、阻害剤としてメチラポンを用いたときはプロケトグロボシンIの生産量が無添加時にくらべて25倍も増加することが明らかとなった。生色素コンメリニンの安定化機構に関連してマグネシウムイオン存在下におけるさまざまなアントシアニンを用いてコンメリニン様会合を検討し、同様の色素の生成を確認した。Zn、Cd、Co、Ni、Mnなどの金属を用いた場合でも色素の生成を認めた。また天然物におけるアトロ-プ異性がいくつか見つけられているが、今回インド産植物から単離されたビフラボンのCDスペクトルを理論計算することにより非経験的絶対立体化学の決定を行った。ホルボ-ルエステルアンタゴニストは新しい型の制癌剤として期待されるが、三環系の合成にひきつづきA環の合成に力を入れている。有機金属化合物としてジアルキル亜鉛を、キラル誘起剤として(ー)ー3ーexo(dimethylamine)isoborneol[(ー)ーDAIB]を用い、カルボニル化合物への付加反応における不斉増幅機構を検討し、その中間体として二量体の動力学的挙動の差異が重要であるとした。班内の共同研究として大根下胚軸の光屈性制御物質ラファヌサニンおよびラファヌサミドの化学構造の訂正が提出された。
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