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NCSおよびNCSモデルハイブリッドの核酸認識と切断機構

研究課題

研究課題/領域番号 03236208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

平間 正博  東北大学, 理学部, 教授 (30165203)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードネオカルジノスタチン / クロモフォア / 10員環モデル / DNA切断 / アポタンパク / 複合体 / 塩基特異的DNA切断 / ネトロプシン
研究概要

1.NCSクロモフォアの第二世代10員環モデルとして、チオアセテ-トやアルコ-ル、およびナフトエ-ト側鎖を持つジエンジイノン化合物を合成した。期待どうり、チオアセテ-トやアルコ-ルは、顕著なDNA切断活性を示した。高脂溶性のナフトエ-ト単独の活性は弱かったが、NCSアポタンパク水溶液に懸濁させると活性が現われた。水溶性のアポタンパクがナフトエ-トを脂溶性ポケットに取り込んで、キャリヤ-として機能していると考えられる。更に面白いことには、期待したナフトエ-トのアポタンパク複合体は、弱い塩基配列特異性(5'‐GCTおよび5'‐GGT)を示したが、意外にもアルコ-ルが顕著なグアニン塩基特異的なDNA切断活性を示した。メチルチオグリコレ-トを添加しないと切断が起こらないので、アルキル化機構によらない可能性が高い。しかし、チオ-ルトリガ-によって生成したアレノン中間体にグアニンが付加しているかのうせいは否定出来ない。もしこのようなインタ-カレ-タ-や糖鎖部分を持たない単純なアルコ-ルが、DNA塩基を識別して切断出来るとすれば、画期的な発見である。弱い結合=水素結合と疎水的相互作用による分子認識が作用していることは間違いない。異性体の特異性やコンピュ-タ-・モデリングによって認識機構を検討中である。
2.10員環モデルとネトロプシンとのハイブリッドの合成にも成功した。ネトロプシンはDNA小溝バインダ-として知られている。このハイブリッドは、上記のモデル化合物よりずっと効率的にDNAを切断した。
3.重水中でDNA存在下、非存在下において、ネオカルジノスタチンクロモフォアをメチルチオグリコレ-トと処理し、生成物中の重水素取り込みをNMRによって調べた。2位と6位に生成したラジカルは、DNAからいずれも同程度水素を引き抜くことが分かった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masaji Ishiguro: "Modeling Study of the Structure of the Macromolecular Antitumoc Antibiotic Neocarginostatin.Origin of the Stabiligation of the Chromophore." Jounal of Medicinal Chemistry. 34. 2366-2373 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyuki Tanaka: "Proton NMR Studies on the Chromophore Binding Structure in Neocarginostatin Complex" Tetrabedron Letters. 32. 3175-3178 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kenshu Fujiwara: "Enyne[3]cunulene.Synthesis and Mode of Aromatigation" Journal of Organic Chemistry. 56. 1688-1689 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Hirama: "Synthesis and Cycloaromatigation of a Neocarginostatin Chromophore Analogue Eguipped with an Intramalecular Nucleophile" SYNLETT. 651-653 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Hirama: "Synthesis and DNA‐Cleaving Abilities of Functional Neocarginostatin Chromophore Analogues.Base Discrimination by a Simple Alcohol" Journal of American Chemical Society. 113. 9851-9853 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 平間 正博: "ネオカルジノスタチン様人工分子の設計と合成" 有機合成化学協会誌. 49. 1032-1042 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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