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黒斑病菌毒素の宿主認識機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03236217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

中塚 進一  岐阜大学, 農学部, 助教授 (30109318)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード黒斑病菌毒素 / 病原性獲得機構 / 病原性失活機構 / ナシ黒斑病菌 / イチゴ黒斑病菌 / カンキツ黒斑病菌 / 生合成
研究概要

ナシ,イチゴ,カンキツ(タンジェリン)の黒斑病菌はそれぞれAK,AF,ACT毒素を放出して宿主植物に寄生する。これらの構造が極めて類似しており,その生合成過程も極めて近いことを見出してきた。本研究ではこれらの毒素の宿主認識機構を解明することを目的として研究を進め,主として次の3点の研究成果を得た。
1)黒斑病菌の大量培養法の確立。
この種の菌はタンク培養条件では毒素が得られず,静置培養条件下でのみ毒素類が得られる。そのために,大量培養は困難であったが,今回各種の静置培養条件を検討した結果,ナシ黒斑病菌などの数百リットル単位での大量培養に成功し,この培養液からAK毒素の約0.5gを得た。この方法の確立で,今後の研究が大巾に進展すると期得できる。
2)ナシ黒斑病菌培養液中のAK毒素関連化合物の検索。
大量培養により得た粗抽出物中の微量物質を詳細に検索して新たに毒素の生合成に密接に関連する化合物3種を得た。この構造解析により,毒素の生合成過程がより詳細に明らかとなり,黒斑病菌の病原性獲得機構・失活機構が毒素の生合成に関わる鍵酵素の活性化と欠落により説明できるようになった。
3)毒素の反応性に関する研究。
毒素と宿主植物レセプタ-との結合が非可逆的である可能性を知る目的で,毒素の化学的諸性質を検討した。その結果,毒素は非常に不安定であり,特異な反応性を示すことを見出した。現在,この特異反応と宿主認識機構との関係について研究を進めている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Z.Xiao: "Isolation and characterization of a factor from Bipolaris Zeicola,race3 that in duces susceptibility in rice plant." J.Phytopathol.Soc.Jpn.56. 605-612 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] J.Z.Xiao: "Riceーspecifictoxins produced by Bipolaris zeicola race3:evidence for role as pathogenicity factors for rice and maiz plants." Physiological and Molecular Plant Pathology. 38. 67-82 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 中塚 進一: "ナシ黒斑病菌に病原性獲得・失活機構に関する研究" 岐阜大学地域共同センタ-研究成果報告書. 2. 100-105 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 中塚 進一: "トウモロコシの病原菌B.zeicola race3が生産する宿主特異的BZRー毒素群の構造" 岐阜大学地域共同センタ-研究成果報告書. 2. 106-111 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 中塚 進一: "「生物相互間の認識機構」AK毒素生合成からみたナシ黒斑病菌の病原性" 日本植物病理学会, 10 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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