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微生物のカルボニルンレダクタ-ゼ類の基質認識機構の解析と生物活性物質生産への応用

研究課題

研究課題/領域番号 03236223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

山田 秀明  京都大学, 農学部, 教授 (30027180)

研究分担者 長沢 透  名古屋大学, 農学部, 助教授 (60115904)
清水 昌  京都大学, 農学部, 助教授 (70093250)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードカルボニル還元酵素 / Dーパントテン酸 / 酵素的不斉還元
研究概要

前年度に引き続いて,高い立体選択性を有する(1)ケトパント酸レダクタ-ゼ,(2)アルデヒドレダクタ-ゼの各種精製酵素について詳細な諸性質の解析を行なった。
(1)Pseudomonas maltophiliaから単離精製したケトパント酸レダクタ-ゼは,分子量30,500の同一サブユニット3〜5個で構成されたオリゴマ-酵素であり,補酵素としてはNADPHのみが有効であった。また基質特異性に関しては非常に厳密で,ケトパント酸以外には2ーケ トー3ー ヒドロキシイソ吉草酸のみがケトパント酸の1.35%の反応速度で還元されることが判明した。立体選択性も極めて高く,ケトパント酸からの生成物はDーパント酸のみ(100%ee)であった。さらに本菌よりDーパントテン酸要求性変異株を誘導した所,ケトパント酸レダクタ-ゼ活性の欠損が認められ,またDーパントテン酸非要求性の復帰変異株においては,親株同様の本酵素活性が検出された。従って本酵素は,生体内においてDーパントテン酵生合成に関与している事が判明した。(2)Sporobolomyces salmonicolorから単離精製したアルデヒドレダクタ-ゼは,(R)ー4ークロロー3ーオキソブタン酸等のβーケトエステル類に作用し,対応する(R)ーアルコ-ル(100%ee)を生成した。また本酵素は,P__ーートロベンズアルデヒドやグリセルアルデヒド等のアルデヒド類を良好な基質とし,人肝臓のアルデヒド還元酵素と相同性のあるN末端部分アミノ酸配列が認められる事から,互いに類似した酵素と考えられる。Candida macedoniensisから単離精製したアルデヒドレダクタ-ゼは,分子量45,000のモノマ-酵素でNADPH依存性であり,ケトパントテン酵エチルからの還元生成物はDーパントテン酸エチル(100%ee)であった。本菌体を触媒として本反応(基質80g/l)を行った所,モル転換率は97.2%,eeは98%以上であった。同様にケトパントテン酸メチルやケトパントテン酸イソプロピル等の不斉還元も可能であった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Michihiko Kataoka: "Stereospecific conversion of a racemic pantoyl lactone to Dー(ー)ー pantoyl lactone through microbial oxidation and reduction reactions" Recl.Trav.Chim.PaysーBas. 110. 155-157 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Michihiko Kataoka: "Characterization of aldehyde reductase of Sporobolomyces Salmonicolor" Biochim.Biophys.Acta.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Michihiko Kataoka: "Distribution and immunological characterization of microbial aldehyde reductase" Arch.Microbiol.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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