• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アミノ酸を構代成分とする細胞毒性天然物の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 03236235
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

塩入 孝之  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20012627)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードアミノ酸 / 細胞毒性 / ドラスタチン10 / ティリバリン / エバンスーアルド-ル反応 / ジエチルリン酵シアニド / 立体選択性 / マンニッヒ型反応
研究概要

我々は細胞毒性を有する天然物のうち,近年単離れた,アミノ酸を構成成分とする,特異な骨格を有する化合物を対象として,構造と機能の相関を究明することを目的に本研究を行っている。具体的な標的物質としては,海洋動物タツナミガイDolakella acriculiaの産生するドラスタチン10,ならびに肺炎カン菌の一種Klebsiella pneumonia Var.oxytocaの二次代謝産ティリバリ-ンをとりあげた。
1.ドラスタチン10類縁体の合成研究
ドラスタチン10は,強力な抗腫瘍活性を有する鎖状ペンタペプチドである。このものは抗癌薬としての期待が高く,現在米国のNCIなどにおいて臨床段階に入っているといわれている。我々は構成成分の一つであるドラプロインの合化に,エバンスーアルド-ル反応を鍵工程として用いその立体選択的合成に成功した。そして各構成成分の縮合には,主としてジエチルリン酵シアニド(DEPC)を用い,ドラスタチン109簡便かつ効率的合成法を確立した。ところで上記エバンスーアルド-ル反応において,試薬の当量関係が劇的に生成物の立体選択性に影響を及ぼすことが観察された。そこでその一般性を調べるためと,ドラスタチン10の構造活性相関を調査するために,種々のアミノアルデヒドを用いてエバンスーアルド-ル反応を検討した。
2、ティリバリン類縁体の合成研究
我々はすでに新規マンニッヒ型反応を鍵工程としてティリバリンの立体選択的全合成に成功し,また強力な細胞毒性があることを明らかにした。今回ティリバリンの構造と活性の相関を究明するために,ティリバリンのインド-ル部分を他の芳香環や,ケメン,シアノ基にかえた類縁体を合成し,またティリバリンのプロリン部分を他のアミノ酸にかえた種々のティリバリン類縁体を合成した。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yasumasa Hamada: "Efficient Stereoselective Synthesis of Dolastatin 10,an Antineoplastic Peptide from a see Hare" Tetrahedron Letters. 32. 931-934 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kyoko Hayashi: "On the Reversal of the stereoselectivity in the Evans Aldol Reaction of αーAmino Aldehydes" Tetrahedron Letters. 32. 7287-7290 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Shigehiro Mori: "A Stereoselective Synthesis of Tilivalline and Its Analogs" Tetrahedron. 47. 5051-5070 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuyuki.Matsunaga: "Synthesis of 2ーIndolylー1,4ーbenzodiazepinー5ーones utilizing a Mannich type Cyclization" Heterocyches. 33. 235-255 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi