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安定同位体を利用したNMRによるRNAの立体構造解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03242203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

河合 剛太  東京大学, 工学部, 助手 (70211860)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1991年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードtRNA / 核磁気共鳴 / 安定同位体標識 / RNA / 立体構造解析
研究概要

本研究ではtRNAを主な材料として,RNAの水溶液における立体構造あるいは動的な構造を解析するために,RNAにおける安定同位体標識NMRの手法を開発することを目標としている.本年度は,まず効率的な ^<13>C標識の手法の追求,および ^<15>N標識tRNAについての核磁気共鳴の手法の開発を行なった.
1.リボ-スプロトンのシグナルの分離をめざした ^<13>C標識 申請時においては,リボ-スの1′の選択的標識をリボ-スー1ー ^<13>Cを用いて行なうことを計画していた.しかしながら,この方法では標識率が低いことが分かったので,グルコ-スー2ー ^<13>Cを用いる方法を考案し検討した.グルコ-スー2ー ^<13>Cを含む最少培地で大腸菌(A19株)を1L培養し,得られた菌体よりRNAを抽出した.これを酵素によってヌクレオシドにまで分解し,4種のヌクレオシドを単離精製した. ^<13>C核とのスピン結合による分裂パタ-ンから,リボ-スの1′位が80%の効率で標識されたことが確認できた.したがってグルコ-スー2ー ^<13>Cによる標識は有効であることがわかった.
2.イミノプロトンのシグナルの分離をめざした ^<15>N標識 塩化アンモニウムー ^<15>Nを加えた合成培地を用いて50Lの培養を行ない,得られた大腸菌菌体から約500mgのtRNA粗分画を得た.これを,2段階のイオン交換クロマトグラフィ-によって精製し,およそ4mgのtRNA^<G1u>を得た.この[ ^<15>N]tRNA^<G1u>の500MHz ^1HーNMRスペクトルを測定し, ^<15>N核とのスピン結合によるイミノプロトンのシグナルの分裂から,90%以上が標識されたことを確認した.さらに,2次元 ^1Hー ^<15>N相関スペクトルを測定した結果,A・UおよびG・C塩基対に由来するイミノ窒素( ^<15>N)の化学シフトは互いに10ppmほど異なっており,容易に区別できることが分かった.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Gota Kawai: "C1′ selective labeling of nucleic acids with [2ー ^<13>C]glucose in vivo" Journal of Biomdecular NMR.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Gota Kawai: "Separations of the iminoproton resonances of E.coli tRNA^<G1u> by in vivo ^<15>N labeling and heteronuclear NMR" Biochemistry.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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