研究課題/領域番号 |
03248107
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平 啓介 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50013579)
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研究分担者 |
川邊 正樹 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (40143549)
久保田 雅久 東海大学, 海洋学部, 助教授 (90147124)
市川 洋 鹿児島大学, 水産学部, 講師 (60128410)
花輪 公雄 東北大学, 理学部, 助教授 (40142921)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1991年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | 海洋フラックス / 海洋循環 / CTD観測 / 塩分極小層 / 溶存酸素極小層 / 亜熱帯モ-ド水 / XBT観測 / 水塊形成過程 |
研究概要 |
本研究は、塩分や溶存酸素の輸送、熱輸送、質量輸送に果している海水流動の物理過程の役割を解明することを目的としている。主な課題が2つあり、1つは要寒帯、亜熱帯、熱帯に及ぶ長い子午線に沿う南北断面における輸送過程である。1991年8月13日から10月2日迄の51日間の白鳳丸航海において東経165度線上で北緯40度から南緯5度迄70点のCTD観測を実施した。12リットルのニスキン採水器を24本用いて塩分、溶存酸素、栄養塩、クロロフルオロカ-ボン類、トリチウム、全炭酸、PH、アルカリ度、その他を分析した。本航海のためにCTDの室内較正実験を行い、温度1000分の1℃、塩分1000分の1実用塩分の精度で観測する準備を行った。センサ-間の応答速度の補正を行う為に、船上では毎秒33回の計測値を収録した。較正実験式による補正値は目下作業中である。東経165度上の北緯35度、33度、31度、29度、27度の5点に係留流速計を設置した。塩分極小層、溶存酸素極小層、深層水の2層と底層水に測流層を選定した。これは1993年5月に回収の予定である。 もう1つの物理過程は海面における水塊の形成である。黒潮続流域では冬季の冷却によって約400m層迄18℃台の一様な温度になり、夏季にはこの亜熱帯モ-ド水は四国海盆迄広がっている。大気から供給される物質を効率よく海中に運ぶと共に生物活動にも大きな影響を与えている。東京と小笠原父島を結ぶ測線上で船座に取付けた音波ドップラ-流速計とXBT水温計による観測を、渓青丸(6月14日〜23日)と定期船によって5月、9月、11月、1992年1月に実施した。冬季の冷却による亜熱帯モ-ド水の形成過程は海上風に依存するので、モデリングのために、今年度は船舶観測値、衛星観測値、気象予報モデル出力の風速デ-タに対する海洋モデルの応答の相違を調べた。
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