研究課題/領域番号 |
03248214
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
山本 聰 琉球大学, 理学部, 助手 (50124855)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | セジメントトラップ / 濁度計 / フラックス / 赤土 / サンゴ礁 / 係留観測 |
研究概要 |
本研究の目的は、陸源性の細粒な鉱物粒子が、風や河川によって、どのように海洋にフラックスしていくかを調べることであるが、今回は、陸源性鉱物粒子として、沖縄において、深刻な社会問題となりつつある赤土土壌粒子のサンゴ礁海域への拡散過程にスポットをあてた。 係留地点として、沖縄本島で最大規模の河川系の河口で、しかも、サンゴ礁が広く発達している、億首川の河口海域が選ばれた。係留系には、塩ビパイプを作ったセジメントトラップとメモリ-パック式の濁速計ペアになるようにして、表層と底層付近に係留した。その他、流速計、RMD水深計も係留した。観測期間は、1991年の6月25日から7月17日までの22日間と、同年、10月16日から11月3日までの18日間の2回である。 観測の結果、降雨があると、濁度が数ppm上昇するのが解る。降雨が無くとも、表層に現われた濁度ピ-クが底層に移動するのが見られ、係留地点の近くで巻き上げられた粒子が係留地点で堆積していることを示していると解釈出来る。巻き上げは、底層から表層まで約15m以上、上がることが確認され、トラップ試料から、巻き上げられているものは、砂質の底質に混じっている泥であることが解る。底層での巻き上げ時に、流速も強くなり、その潮位は、概して、満潮から下げ潮時である。また、台風の接近など、風が強く、海がしけてくると巻き上げられる粒子が多くなる。 濁度とトラップ量には、ある一定の関係が見られるが、表層と底層を比べると、底層のものがトラップ量に比べて濁度が強く観測され、巻き上がってくる粒子をセジメントトラップは良く補集していないことが解る。また、有機物量の高い6月のトラップ試料では、濁度に比べて、トラップ量が少なくなり、有機物の濁度はより高く計測されていることが解った。
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