研究課題/領域番号 |
03249208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
坂田 朗 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (90017393)
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研究分担者 |
和田 節子 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30017404)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1991年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 炭素質の塵 / 急冷炭素質物質 / プラズマガス / 反射星雲 / 広域赤色〓射 / 蛍光スペクトル / 星間塵 / 星周塵 |
研究概要 |
[目的] 炭素質の塵が示す第三の特微として、反射星雲の塵が赤色光を放射することが、1990年になって確定された。この炭素質の塵が示す〓射の原因を明らかにするために、筆者らは炭化水素プラズマからの急冷固体を製造して蛍光〓射スペクトルを測定し、観測値と対比させた。 [測定装置の制作] 1.急冷炭素質物質の製造装置を改良し、液体窒素温度から室温までの領域で、プラズマガスからの急冷固体を捕集する装置を装着した。2.発光強度を測定するために、タングステン標準ランプの定常作動する条件を設定し、測定ごとの強度測定較正が行えるよう、ランプハウスを設計製作した。3.水銀ーキセノン紫外光源で試料を励起し、蛍光スペクトルを400〜850nmにわたってスペクトルを測定できる分光システムを製作した。 [結界および成果] 1.急冷炭素質物質は紫外線照射下で、赤色の蛍光〓射を示した。この蛍光〓射スペクトルの形は単一のブロ-ドビ-クであり、観測された反射星雲のスペクトルの形と似ていた。急冷炭素質物質の蛍光〓射のピ-クは、試料の捕集温度が高くなると長波長側ヘシフトした。すなわち、-86℃から室温までの試料では、650nm〜720nmであった。観測値のピ-クは650〜700nmであり、ピ-ク位置はよい一致をみた。2.急冷炭素物質の蛍光〓射の原因には、不飽和分子が関係する。試料を保存した場合、その蛍光〓射は1年以上の経過の後も減衰しない。空気中では急速に強度が減少し、1日でほぼ半分の強度に減衰した。3.筆者らの説とは異なり、炭素質の塵の候補として芳香族環物質(PAH)が提唱されている。この代表例として、コロネン、クリセンの固体膜をつくり、その蛍光〓射スペクトルを測定した。そのピ-クは、観測値とは異なり600nm以下の領域に存在し、いくつかの小さなサブピ-クを示した。
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