研究課題/領域番号 |
03249217
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
小倉 勝男 国学院大学, 文学部, 教授 (30102099)
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研究分担者 |
関口 真木 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (40216528)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1991年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | ハ-ビッグ・ハロ-天体 / 衝撃波励起 / 星生成 / 分子雲 / 原始量 / 前主系列星 / CCDカメラ / 単色撮像 |
研究概要 |
ハ-ビッグ・ハロ-(HH)天体が強く発する[SII]6717・6731A^^゚の輝線に合わせた干渉フィルタ-と、それを少し外して輝線を含まない波長の干渉フィルタ-を通した撮像をCCDカメラで行って比較することにより、HH天体の深い探査を行い、その多様性の実態を明らかにすることが本研究の目的である。 この目的に対して、高性能のCCDカメラの製作が第一段階の目標となり、これを海外を含めて各地の望遠鏡(とくに、天候のよいオ-ストラリアのサイディング・スプリング天文台にあって広い写野が得られるウプサラ・シュミット望遠鏡)に装着して観測することにより多数のHH天体を発見することが第2段階の目標となる。 上記の第1段階については、我々と同じシステム(関口の開発したXシアシステム)によりCCDカメラの製作を計画していた国立天文台を中心とする数グル-プととりまとめ発注して量産効果による製作価格の低減を計ったことにより、結果としてCCDカメラの製作が予定よりもかなり遅れ、年度末近くの完成となった。完成したCCDカメラは、読み出し雑音10e^-弱と、所期の性能が達成されている。この遅れのために、今年度の後半に集中的に観測を行う計画であったが間に合わず、来年度に持ち越すことになったのは残念である。しかし来年度は多数のHH天体の発見が期待される。 その間我々は、他のCCDカメラによって本研究と同じ手法を使って以前に得られていたHH天体の観測デ-タの整約・解折を進めた(一部分光デ-タも含む)。その結果、オリオン領域や南天に合計7個のHH天体を発見し、発表すみ、ないし発表過程にある。このうちで、南天のりゅうこつ座に見つけられたHH135と136は、HH天体として全天で最も明るく、かつ巨大なもので、極めて注目される。
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