研究課題/領域番号 |
03251103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
二木 宏明 東京大学, 文学部, 教授 (10073074)
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研究分担者 |
岡部 洋一 東京大学, 先端研, 教授 (50011169)
安西 祐一郎 慶応大学, 理工学部, 教授 (40051875)
久保田 競 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (30027479)
松沢 哲郎 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (60111986)
岩田 誠 東京大学, 医学部, 助教授 (90107665)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
31,500千円 (直接経費: 31,500千円)
1991年度: 31,500千円 (直接経費: 31,500千円)
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キーワード | 思考 / 読字 / 局所血流量 / ニュ-ロン活動 / 高次情報処理 / 連想記憶 / シミュレ-ション |
研究概要 |
昨年度にひきつづき、岩田は、H_2^<15>O PETを用いて、漢字の読字時の脳血流量を測定したところ、有意に賦活されたのは、右小脳、両側側頭葉後下部、Broca野、左基底核、右上側頭回後部、左Heschl回、左後頭葉内側、帯状回前部であったが、頭頂葉は全く賦活されなかった。この結果は漢字の読字には左側頭葉後下部を介する経路が不可欠であるという岩田の仮説を支持するものである。 松沢は、チンパンジ-にアラビア数字を用いた系列学習の訓練を行い、数の大小関係の理解を調べたところ、このチンパンジ-は、呈示された数字の間の関係を継続的に比較判断しているのではなく、はじめの数字を押す段階で、すでにこれらの数字の間の全体的関係を把握していることが示唆された。 久保田は、サルが遅延反応を学習する過程で、GABAとド-パミンがどのように関与するかを調べ、GABAもド-パミンも遅延反応の遂行に関与していることを明らかにした。 二木は、課題にとって適切な刺激の次元が色→形→位置と変化する課題を遂行中のサルの前頭前野ニュ-ロンの活動を分析し、前頭前野腹外側部では大部分のニュ-ロンが刺激の属性を越えて行動的意味の抽出を行っていることを明らかにした。 安西は、多数の属性を持った情報を記憶/連想するための新しいネットワ-クモデルを提唱し、計算機によるシミュレ-ションを行った。 村岡は、多数の形式ニュ-ロンから構成されているニュ-ラルネットワ-クのシミュレ-ションをデイジタル処理によって高速に行うための研究を行っている。
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