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大脳基底核被殻の微小機能単位とその入出力

研究課題

研究課題/領域番号 03251238
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

浜田 生馬  (財)東京都神経科学総合研究所, 神経生理学研究部門, 主事研究員 (70150191)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード大脳基底核 / 被殻 / 運動制御
研究概要

大脳基底核被殻は、大脳皮質第一次感覚野、第一次運動野をはじめ多くの領野から投射をうける。これらの投射は、体部位局在を持つ。つまりある皮質の手領域から被殻の手領域に局在して投射が終末している。しかしそれぞれの皮質領野の手領域からの投射は被殻の手領域の同じ場所に重なりあって終末するのか、それとも別々の小部分に分かれて終末して、被殻の手領域はさらにいくつかの小領域に細分されるのかは、まだはっきりしない。本課題では被殻の体部位局在を、無麻酔のサルでの体性感覚刺激検査と微小電流刺激検査を併用して、広い領域で詳しくシステマチックに調べるとともに、大脳皮質領野からの投射との関係も検討した。電気刺激検査の結果は、被殻の外側部に背側から腹側に向かって、足領域、手領域、口領域が並んでおり、同じ場所での体性感覚刺激検査の結果ともよく一致する。被殻の内側には電気刺激の効果の認められない領域が広がっているが、ここでも被殻ニュ-ロンは、体性感覚刺激検査にはっきりと応答を示し、足領域、手領域、口領域を同定できた。被殻の全体にわたってみると、体性感覚刺激検査による足領域、手領域、口領域のそれぞれが外側一尾側の微少電流刺激によって運動が起こる部分と、内側一吻側の微少電流刺激の効果の無い部分に分けられた。検査終了後、同じサルの大脳皮質一次運動野と補足運動野の手領域に順行性のトレ-サ-を注入して被殻内での軸索終末の分布を調べた。一次運動野からの終末の分布する領域は微少電流刺激によって手の運動の起こる被殻手領域と重なりあっていた。補足運動野からの終末の分布は微少電流刺激の効果が認められない被殻手領域と重なりあった。以上の結果は被殻の一つの体部位関係領域、たとえば手領域が均質なものではなく部位によって異なる性質を持ち、異なる皮質領野からの投射を受けて、異なった機能を担っている可能性を示唆する。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 浜田 生馬: "Somatotopic organization of the primate putamen." The Japanese Journal of Physiology. 41suppl.S253 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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