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間質細胞株との共培養系における造血幹細胞の増殖動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03252211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関奥羽大学

研究代表者

小玉 博明  奥羽大学, 歯学部, 助教授 (20118376)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード間質細胞 / 造血幹細胞 / cーkit / cーkit ligand / 共培養 / 増殖
研究概要

間質細胞株PA6は、長期に渡る造血を支持する能力を持っている。この細胞とC57BL/6マウスの骨髄細胞の共培養系で6週間造血を持続出来るような造血幹細胞の数を限界希釈法で求めると、骨髄細胞5.3x10^4個に1個に割合であった。骨髄細胞を2.5x10^4個植え込んだ群では、19枚のdishの内の7枚で造血が持続していた。これらのdishから血球系細胞を個々に採取し、7匹のWBB6F1ーW/W^vマウスに静注した。移植後24週後に、3匹のマウスでC57BL/6マウス由来の幹細胞による赤血球造血が観察された。このことは、PA6細胞が末分化な造血幹細胞の増殖を支持出来ることを示す。
ほとんどすべての血球系前駆細胞がcーkit分子を発現していることが最近明らかになった。このreceptor分子に対するmonoclonal抗体をPA6細胞と骨髄細胞の共培養系に添加すると、ほどんどのCFUーSが消失して造血が低下したが、抗体を除いて培養を続けると造血の回復が観察された。抗cーkit抗体の処理でどのような造血幹細胞が生き残るかということを調べるために、共培養系をcollagen gelで覆って、幹細胞のcolonyを形成させる方法を開発し、個々のcolonyの出現と消失を追跡した。その結果、4日間の抗体処理後約5%の幹細胞が生き残り、それらは高い増殖能を持つものであった。さらに、PA6細胞株から短期造血しか支持出来なくなった3つのsubcloneを分離したが、これらの細胞はcーkit ligandを発現していた。
これらの結果から、cーkit分子は末分化な幹細胞でも発現されていることが最近明らかになったが、このreceptor分子を介したsignalは未分化な造血幹細胞の生存と増殖には必須ではなく、未知の機構が存在することが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小玉 博明: "間質細胞の造血支持能ーマウス細胞株による解析" 血液・腫瘍科. 23. 175-179 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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