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細胞増殖開始過程で特異的に発現されるST2遺伝子産物の生物学的機能

研究課題

研究課題/領域番号 03252212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

富永 眞一  自治医科大学, 医学部, 助教授 (70155571)

研究分担者 柳澤 健  自治医科大学, 医学部, 講師 (50182366)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードイミュノグロブリンス-パ-ファミリ- / インタ-ロイキン1受容体 / 細胞増殖 / 細胞周期 / G_0 / G_1移行期 / 分泌タンパク質 / 細胞間相互作用
研究概要

細胞増殖開始過程で特異的に発現されるST2遺伝子産物は、イミュノグロブリンス-パ-ファミリ-に属し、インタ-ロイキン1受容体に酷似した構造を持つが、膜貫通部分、細胞内部分を欠き、分泌タンパク質であることが示唆される興味深い分子である。本年度は、発現調節機序を探る目的でタンパク質合成阻害剤を用いた実験を行った。その結果、50μg/mlシクロヘキシミド存在下で増殖刺激を与えてもST2遺伝子の発現は抑制されず、従ってST2はimmeidate early genesの産物に依存しない、primary response genesのメンバ-であることが判明した。
また、この実験の過程で、28S RNAよりさらに大きく、ST2とハイブリダイズする新しいmRNAが発見されたが、これは、膜貫通部分、細胞内部分を持った受容体型ST2である可能性が考えられるので、現在クロ-ニングを行っている。一方、生物学的機能の検討の方策として、ST2タンパク質を大腸菌を用いて大量に発現させ、精製することに成功したので、これをウサギに注射して抗体を得た。また、タンパク合成延長因子EF‐1のプロモ-タ-を持った発現ベクタ-を用い、ST2タンパク質をCos細胞培養上清中に分泌発現させることに成功した。この抗体と、Cos細胞により発現した産物を用いて、ST2タンパク質の局在、増殖系に対する効果、インタ-ロイキン1アッセイ系に及ぼす効果の有無を検討している。また、ヒトのGenomic LibraryについてマウスST2 cDNAを用いてスクリ-ニングした結果、ヒト染色体ST2遺伝子のクロ-ニングに成功したので、一部塩基配列を解析し、この情報に基づき、現在ヒトST2 cDNAのクロ-ニングを行っている。ヒトにおけるST2遺伝子産物の機能は、炎症などの病態に関わっている可能性があり興味深い。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shin‐ichi Tominaga: "Molecular cloning of the murine ST2 gene.Characterization and chromosomal mapping." Biochimica et Biophysica Acta. 1090. 1-8 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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