研究課題/領域番号 |
03253103
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
橋本 敬太郎 山梨医科大学, 医学部, 教授 (10004665)
|
研究分担者 |
真柴 裕人 鳥取大学, 医学部, 教授 (40038617)
山崎 昇 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20023757)
児玉 逸雄 名古屋大学環境医学研究所, 助教授 (30124720)
早川 弘一 日本医科大学, 医学部, 教授 (40097027)
菅野 盛夫 北海道大学, 医学部, 教授 (00109422)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
25,200千円 (直接経費: 25,200千円)
1991年度: 25,200千円 (直接経費: 25,200千円)
|
キーワード | 抗不整脈薬 / 加算心電図 / 電気的除細動 / Naチャネル抑制薬 / アミオダロン / カテ-テルアブレ-ション / クラスIII抗不整脈薬 / イオン電流 |
研究概要 |
不整脈治療の主要な手段である抗不整脈薬、電気的治療法について、細胞レベルから臨床まで広範囲に亙る方法論を用いて研究した。クラスI抗不整脈薬の作用部位であるNaチャネルについて真柴はヒト心房筋を材料にしてその機能を生化学的に検討し、薬物作用を研究する基礎実験を行った。また橋本は新規クラスIの薬物につきモデル不整脈に対する作用を検討した。臨床的には早川は加算平均心電図を用いて、クラスI〜IVの各薬物の作用の特徴が認められるか、また催不整脈作用を予測する変化があるかを検討した。クラスIII抗不整脈薬に関しては、菅野と中屋は多細胞摘出心筋標本で新規の薬物を比較するとともに、単離心筋細胞の電位固定法によりK電流抑制作用の機序を検討した。また橋本はアミオダロンなどのイヌ不整脈に対する作用を検討し、有用性とともに催不整脈作用があること、アミオダロンに関してはクラスIIIだけでは説明できない作用があることを新らかにした。児玉もアミオダロンの慢性及び急性投与を摘出ウサギ心筋で検討し、クラスIIIの作用以外にNaチャネルに対する作用があることを明らかにした。橋場はクラスIIIの薬物の上室性不整脈に対する作用を、無菌心嚢災イヌ不整脈モデルと臨床例で検討した。飯沼はイヌの心室細動誘発モデルに対してクラスIII抗不整脈薬の有用性を示した。山崎はCaの細胞内の変化を指標に虚血や再灌流時の不整脈の発生機序を検討するとともに、治療薬としてのCa拮抗薬につき研究した。不整脈の電気的治療に関して、摘出心筋に対する通電の作用を児玉と笠貫が検討し、さらにイヌでアブレ-ション時の血行動態に対する危険な作用がありえることを指摘したが、臨床での成績は比較的良好であることも明らかにした。また中屋は心磁界計測による新しい不整脈発生源同定に関しての新しい技術が未熟ではあるが、将来性のあることを示した。
|