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神経系で特異的に発現しているタキキニン遺伝子の転写制御因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03254205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

影山 龍一郎  京都大学, 医学部, 助教授 (80224369)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード転写制御因子 / 神経分化 / 神経機能 / サブスタンスP / cAMP反応領域 / タキキニン
研究概要

サブスタンスPやサブスタンスKなどのタキキニン・ペプチドは神経系で重要な役割を果たし、その遺伝子は神経系で特異的に発現している。我々はタキキニン遺伝子のプロモ-タ-を単離し、そこにはTGCGTCAというcAMP response element (CRE)が存在することを明らかにした。さらにUVクロスリンクの解析からこのCREの領域に新しい因子が結合することを見出したので以下の解析を行った。
タキキニン遺伝子のプロモ-タ-のCREの配列をプロ-ブに用いてラット脳入gtll cDNAライブラリ-をサウスウエスタン法によりスクリ-ニングを行った。その結果、新しい因子をコ-ドした陽性クロ-ンを得た。この因子はCATボックス・エンハンサ-結合蛋白(C/EBP)と高い相同性のある塩基性領域とロイシン・ジッパ-構造をC末側に持っていたのでCELFと名付けた。N末側の領域においては、CELFと他の因子との間には全く相同性は見られなかった。DNaseIフットプリンティング法によりDNA結合能をみたところ、CELFはタキキニン遺伝子のCRE領域に非常に強く結合した。また、CELFは他のCRE結合因子子とは異なり、Aキナ-ゼによるリン酸化修飾を受けず、さらに無細胞転写系においてCRE依存性に転写亢進作用を示した。以上の結果から、CELFはcANP非依存性に転写活性を持つCRE結合因子であることが明らかになった。次に、ノザン解析によりCELFのmRNAの組識発現分布をしらべたところ、脳、肝、腎などの種々の臓器で発現が見られた。このことは、CELFはタキキニン遺伝子だけでなく他の多くの遺伝子発現の制御に関与していることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kageyama,R.: "Molecular characterization of transcription factors that bind to the cAMP responsive region of the substance P precursor gene:cDNA cloning of a novel C/EBPーrelated factor." Journal of Bilogical Chemistry. 266. 15525-15531 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Hirata,M.: "Cloning and expression of cDNA for a human thromboxane A2 reccptor." Nature. 349. 617-620 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kageyama,R.: "In vitro transcription of epidermal growth factor receptor" Methods in enaymology. 198. 242-250 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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