研究課題/領域番号 |
03255107
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
鈴木 明身 (財)東京都臨床医学総合研究所, 生体膜研究部門, 研究員 (70134533)
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研究分担者 |
鈴木 義之 (財)東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (90010389)
別府 輝彦 東京大学, 農学部, 教授 (80011873)
村松 喬 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00030891)
成松 久 創価大学, 生命研, 教授 (40129581)
牧田 章 北海道大学, 医学部, 教授 (60004561)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1991年度: 24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
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キーワード | ガングリオシド / 糖鎖遺伝子 / 発現制御 / 糖転移酵素 / 糖鎖分解酵素 |
研究概要 |
ガングリオシドの糖鎖発現を制御する糖鎖遺伝子に関して次のことが明らかになった。(1)ガングリオシドの構成糖であるシアル酸の一種NeuGcの発現を制御する遺伝子が新たに同定された。この遺伝子はCMPーNeuAc水酸化酵素の活性を制御すると考えられる。(2)糖転移酵素精製に不可欠の基質アフィニティ-カラム担体作製法が検討され、ωーアミノ脂肪酸を含む糖脂質の合成に成功した。本法をGalCer硫酸転移酵素の精製に応用した。(3)β1ー4ガラクト-ス転移酵素のcDNAを大腸菌で発現させ、酵素の性質を検討した。 基質特異性はCOS細胞で発現したものとほぼ一致したことから、酵素に付加される糖鎖は活性に大きな影響を及ぼさないと結論された。大量に酵素蛋白が得られる系が確立された。(4)テラトカルチノ-マ細胞のcDNAからセレクチン様細胞接着因子のクロ-ニングを行った。Me1ー14と同じ分子が得られ、 現在遺伝子導入実験を通してMe1ー14がテラトカルチノ-マ細胞の接着に関与するか否かを検討中である。マウス内胚葉由来培養株のcDNAを使い、α 1ー3ガラクト-ス転移酵素の配列を使ったPCR法で、5'側コ-ディング配列部分に66塩基の欠損を持つクロ-ンを見いだした。(5)Mucor pusillusのアルパラギン酸プロテア-ゼの糖鎖修飾に変異を持つ株の分離に成功した。この株から得られる酵素はendoーβーGlcNAcase H抵抗性でCon Aレクチンとの結合性を失った糖鎖である。(6)ヒトでβーガラクトサミニダ-ゼの遺伝子変異を12種同定した。2種は塩基重複、他はすべて単一塩基置換であり、アミノ酸置換、終止コドンの形成を引き起こしている。遺伝子導入により変異酵素蛋白の細胞内動態を解析した。(7)シアリド-シス患者臓器に蓄積したシアル酸含有糖鎖を解析し、肝にシアロオリゴ糖が著しく蓄積していた。(8)膜シアリダ-ゼIに対する特異抗体を使い、ラットの各組織に於ける分布を明らかにした。
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