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ガングリオシドによる神経細胞膜輸送系の調節の機構

研究課題

研究課題/領域番号 03255205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関信州大学

研究代表者

上村 敬一  信州大学, 医学部・附属心脈管病研究施設, 助教授 (80012756)

研究分担者 武富 保  信州大学, 医学部・附属心脈管病研究施設, 教授 (30020704)
原 厚  信州大学, 医学部・附属心脈管病研究施設, 講師 (70126697)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードガングリオシド / 糖脂質 / 神経細胞 / 神経芽細胞腫 / 神経突起 / 細胞増殖 / 細胞分化 / 糖脂質生合成
研究概要

1.マウス神経芽腫細胞にみられる神経突起の伸展が,糖脂質合成酵素の阻害剤であるthreoーPDMP(1ーphenylー2ーdecanoylaminoー3ーmorpholinoー1ーpropanol)によって抑制される現象について検討し以下の結果を得た.
(1)培養神経芽腫細胞株(NSー20Y,Neuro2a,N1Eー115)において,serumーfree medium中での神経突起の伸展と,threoーPDMPの添加によるその抑制がすべての細胞度でみられることが確認された.
(2)一方,糖脂質合成を阻害する作用を持たないisomerであるerythroーPDMPやPDMPのanalogueには,神経突起の伸展を抑制する作用は認められなかった.糖脂質合成の阻害が,神経突起伸展の抑制と深く関連していることが示された.
2.神経芽腫細胞のスフィンゴ脂質代謝に及ぼすPDMPの影響について検討し,以下の知見を得た.
(1)PDMPを添加することにより,糖脂質合成の阻害とともに細胞の糖脂質量は低下して行くが,各糖脂質分子種間には,その含量の経時的変化において顕著な差がみられた.
(2)代謝標識による解析で,PDMPの添加によってスフィンゴミエリン,セラミドへの放射活性の取り込みが著明に増加した.グルコシルセラミド合成の阻害によりこれらのスフィンゴ脂質が蓄積すると考えられた.
3.神経芽腫細胞にスフィンゴシンを添加すると,その濃度に依存して神経突起伸展の抑制が起こることをみいだした.セラミドとsphingosylphosphorylcholineは効果を示さなかった. スフィンゴシンは,すでに伸展した神経突起に対しても作用し,その退縮を起こすことを認めた.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Uemura,K.: "Effects of an inhibitor of glucosylceramide synthase on glycosphingolipid synthesis and neurite outgrowth in murine neuroblastoma cell lines." J.Biochem.110. 96-102 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Hara,A.: "Characterization and changes of glycosphingolipids in the aorta of the Watanabe hereditable hyperlipidemic rabbit." J.Biochem.109. 904-908 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Zhu,X.: "The existence of galactosylceramide I^3ーsulfate in serums of various mammals and its' anticoagulant activity." J.Biochem.110. 241-245 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Hattori,H.: "Glycolipids of human pancreatic cancer;the appearance of neolactoーseries(type 2 chain)glycolipid and the presence of incompatible blood group antigen in tumor tissues." Biochim.Biophys.Acta. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kawachi,S.: "Heterophile HanganutziuーDeicher(HD)antigens are expressed in glycoprotein,not in ganglioside,fractions of human melanoma tissues."

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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