研究課題/領域番号 |
03256101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水野 重樹 東北大学, 農学部, 教授 (90112903)
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研究分担者 |
柴田 武彦 理化学研究所, バイオデザイン研究グループ, 主任研究員 (70087550)
広瀬 進 国立遺伝子学研究所, 遺伝情報研究センター, 助教授 (90022730)
瀬野 悍二 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (30076989)
吉川 寛 大阪大学, 医学部, 教授 (70019876)
岡崎 恒子 名古屋大学, 理学部, 教授 (10022584)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
34,200千円 (直接経費: 34,200千円)
1991年度: 34,200千円 (直接経費: 34,200千円)
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キーワード | 染色体 / 動原体 / ヘテロクロマチン / 反復DNA / CENPーBタンパク質 / DNA複製開始部位 / DNA超らせん化因子 / 遺伝子変換 |
研究概要 |
真核生物染色体の機能上重要な構造ドメインとして動原体、複製単位転写活性ドメイン、凝縮ドメイン、組換え部位、不安定部位を取り上げ分子レベルの解析を進めた。水野はニワトリのW染色体ヘテロクロマチンボディを凝縮ドメインのモデルとして研究し、同染色体DNAの60%を占めるXholファミリ-湾曲反復配列に高新和性結合するタンパク質(p120)をニワトリMSBー1細胞の核内から精製した。p120は核骨格と相互作用するタンパク質でヘテロクロマチンと核骨格の結合に関わることが示唆された。岡崎はヒト染色体の動原体の構築をアルフォイド反復DNAとCENPーBタンパク質の相互作用の面から解析し、アルフォイドDNA中の17塩基対配列(CENPーB box)2分子とCENPーBタンパク質2分子が複合体を形成すること、CENPーBのN末側にDNA結合領域があり、C末側にタンパク質相互作用領域があることを推定した。吉川は発芽酵母の第VI染色体上のDNA複製開始部位(ARS)を解析し、9個のARSの染色体上の位置を決定した。また、各ARS領域の部分欠失と塩基置換の影響を調べ、複製開始に必要な最小必須配例と複製開始効率を高めるエンハンサ-配列を決定した。広瀬は転写活性ドメインのDNAの超らせん形成にDNAトポイソメラ-ゼIIとともに必要な超らせん化因子のcDNAクロ-ニングを行い、塩基配列からその一次構造を推定した。その結果、原核生物のDNAジャイレ-スAサブユニットと相同性のある部分やカルシウム結合ドメインと考えられる配列が含まれることが明らかになった。柴田は発芽酵母のミトコンドリアDNAの組換えにエンドヌクレア-ゼScelが関与することを、この酵素活性に依存した遺伝子変換が生じることで確認した。瀬野はマウス培養細胞からチミン飢餓死抵抗性を示す変異細胞を選別し、この変異を相補する遺伝子を検索した結果ユビキチン活性化酵素の遺伝子を同定し、その作用を推定した。
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