研究課題/領域番号 |
03258235
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高津 聖志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10107055)
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研究分担者 |
等 泰道 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10222241)
片桐 拓也 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70126100)
富永 明 熊本大学, 医学部, 助教授 (50172193)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1991年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | IL‐5 / ヒトIL‐5レセプタ- / IL‐3レセプタ- / GM‐CSFレセプタ- / 好酸球 |
研究概要 |
マウスIL‐5レセプタ-α鎖(IL‐5結合分子)cDNAをプロ-ブに、プラ-クハイブリダイゼイション法により、ヒト好酸球cDNAライブラリ-よりヒトIL‐5レセプタ-α鎖のcDNAを単離しその全構造の決定をした。ヒトIL‐5レセプタ-α鎖も膜貫通型のものと可溶性型の2種類あり、そのいづれもメッセ-ジが好酸球で発現していることが確かめられた。リコンビナント ヒトIL‐5レセプタ-α鎖はマウスのα鎖とよく類似しており(アミノ酸レベルで約60%の類似性あり)、細胞質外トメイン、膜貫通部分、および細胞質内ドメインより構成されていた。細胞質外ドメインには4コのシスティン残基モチ-フWS×WSモチ-フがそれぞれ保存されており、サイトカインレセプタ-に共通の構造をしていた。細胞質内ドメインは比較的短かく、チロシンキナ-ゼドメインやキナ-ゼのカタリティックドメインは存在せず、α鎖単独ではIL‐5シグナルが伝わらないことを予測させた。このcDNAをCOS細胞に発現させると比較的高い親和性でIL‐5と結合する分子が発現した。又IL‐3依存性FDC‐P1にヒトIL‐5レセプタ-α鎖を発現させるとヒトIL‐5に応答性を獲得しDNA合成を示した。このことよりヒトIL‐5レセプタ-α鎖もマウスIL‐5セレプタ-β鎖(Alc2B)と会合し、IL‐5に応答性を付与させうると考えられ、ヒトα鎖もヒトβ鎖と会合し機能的IL‐5レセプタ-を構築していると予測された。リコンビナントIL‐5α鎖の分子量は約60〓であった。今後はヒトIL‐5レセプタ-β鎖の同定とそのシグナル伝達の解析が必須と思われる。
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