研究課題/領域番号 |
03258237
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
菊地 浩吉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00045345)
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研究分担者 |
岩木 宏之 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60203353)
高橋 秀史 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40231394)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1991年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | CTL / ヒト自家癌 / T細胞レセプタ- / RーPCR / 抗原ペプチド / brefeldein A / MHC class I / acid elution |
研究概要 |
(a)自家癌特異的CTLクロ-ンと標的癌細胞のペアの確立:昨年度はHSTー2、HOT、TOCー2などのペア確立に成功した。今年度はSCC、NICなど8つのペアの確立を行った。即ち、癌性胸腹水からは、10ー20%の症例から自家癌とそのCTLのペアを確立することに成功した。(B)HSTー2(胃印環細胞癌)破壊機構:RーPCRを用いてCTLクロ-ンTcHSTー2のTCRVα、Vβのusageを解析したところ、Vα7かVα12、またVβ20と判明した。次にTcHSTー2によって認識される抗原(T cell epitope)が内在性由来か否かを検討した。ERでMHC classI分子と抗原ペプチドの会合を阻止するbrefeldein A(BFA)でHSTー2を処理したところ、TcHSTー2の細胞障害性が抑制された。一方、クロロキン等では全く効果はなかった。また、BFAで処理されたHSTー2のclass I分子の細胞表面での発現に変化はなかった。即ち、自家癌抗原ペプチドは内在性蛋白由来であり、BFAは細胞表面上のclass Iに会合している抗原ペプチドをempty outする効果をもと理解された。現在、trifluoroacetic acidを用いた抗原抽出とRーHPLCを組あわせ、抗原ペプチドのアミノ酸配列固定を行っている。(c)HOT(卵巣癌)破壊機構:このCTL(TcHOT)はγδ型T細胞でVδ1(+)である。TcHOTはHOTおよびHeLaに障害性を示したが、他の多くのallogeneic linesには効果を示さなかった。MHC拘束性はない。興味あることにBFA処理で細胞障害性が抑制された。現在heat shock proteinを含めたligandの固定と、それらのpresenting moleculeとしての役割、あるいは抗原ペプチドの関与の有無を解析している。(d)CTLのRーPCRによるTCRV region usageの解析:HSTー2および別な胃印環細胞癌であるSSTWでVα7のcommon usageがみられた。そこで、この腫瘍型の手術材料からTlLを分離しRーPCRを行ったところ、いくつかの症例でVα7 usageがみられた。このことはtissue originが同一の場合、CtLのTcell epitopeである抗原ペプチドはある一定の分子であることを推測させた。
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