• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

正の調節蛋白質Xy1Rによる転写制御領域におけるDNAル-プ形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 03259212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山口大学

研究代表者

中澤 淳  山口大学, 医学部, 教授 (90025594)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードTOLプラスミド / エンハンサ- / 正の調節 / シグマ因子 / IHF
研究概要

シュ-ドモナス菌由来のTOLプラスミド上に存在するキシレンの完全分解を支配する誘導酵素系は、2つのオペロンと2つの調節遺伝子から成る。基質キシレンにより、まず第1オペロンとともに調節遺伝子XylSが同時に活性化され、第1オペロンの酵素群により生成したトルイル酸が、拡大生産されたXyls蛋白とともに第2オペロンを活性化するという、遂次誘導機構により全分解酵素の合成が行われる。
この系の4つのプロモ-タ-のうち、第1オペロンことxyls遺伝子のプロモ-タ-には約140塩基対上流に、エンハンサ-標配列が存在し、ここに結合した正の調節蛋白質Xy1RとRNAポリメラ-ゼ(この場合はa^<54>を利用する)の間でDNAル-プが形成されることを示唆する結果をえている。
今年度の研究において、このDNAル-プの形成機構を解析したところ、他のa^<54>をもつRNAポリメラ-ゼを利用する遺伝子において正の調節蛋白とともに必要であると考えられているIntegration host factor(IHF)の関与の仕方が、第1オペロンとXylS遺伝子では異ることを明らかにすることができた。即ち、第1オペロンの場合は、転写開始点の約60塩基対上流のところにIHFが結合し、DNAル-プ形成を促すため活性化因子として働くのに対して、Xyls遺伝子では、転写開始のプロモ-タ-部位にIHFが結合して転写を抑制する。Xyls遺伝子上流領域のDNAは、蛋白質が結合していない時にも湾曲構造をとっているという証拠をえているので、Xyls遺伝子の場合はIHFがなくても、DNAル-プが自然に形成され、XylR蛋白による活性化が行われるのであろうと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Gomada: "Analysis of upstream regulatory sequence for activation of the regulatory gene xyls in xylene metabolism directed by the TOL plasmid of Pseudomonas putida" Molecular and general Genetics.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi