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哺乳類における未知の(第4の)タキキニン系ペプチドの検索とその生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03260208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

寒川 賢治  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (00112417)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード神経ペプチド / モルモット回腸収縮活性 / タキキニン / Rana catesbeiana / ラナタキキニンA / ラナタキキニンB / ラナタキキニンC / ラナタキキニンD
研究概要

タキキニンペプチドは痛覚に関与したり、脳神経系において神経伝達物質として働くなどその生理作用は極めて広く、これまでに多くの精力的な研究が行なわれている。我々は、これまでの脳神経系で作動する生理活性ペプチドの系統的検索研究において、それまで哺乳類唯一のタキキニン系ペプチドとして同定されていたサブスタンスP以外に、新しく2種類の哺乳類タキキニンとしてニュ-ロメジンK,ニュ-ロメジンLを単離,構造決定し、哺乳類におけるタキキニン系ペプチドが、これらの3種類のペプチドにより構成されることを明らかにしている。
本研究において、我々は最近、カエル(Rana catesheiana)の脳および消化管組織中の生理活性ペプチドの系統的検索を行ない、モルモット回腸収縮活性を指標として新しい4種類のタキキニン系ペプチド;ranatachykinin(ラナタキキニンA,B,C,D)を単離,構造決定した。このうちラナタキキニンA,B,Cについては、C末端部に活性発現に重要と考えられているーPheーXーGlyーLeuーMetーNH_2という既知のタキキニン系ペプチドに共通な構造を有している。しかし、ラナタキキニンDは、そのN末端構造はラナタキキニンAと類似するが、C末端部構造がーPheーXーAlaーProーMetーNH_2で、共通配列のGlyーLeuがAlaーProに置換されており、既知のタキキニンとは著しく異なる特徴的な構造であることが明らかになった。それゆえ既知のタキキニン系ペプチドで開発したラジオイムノアッセイ(RIA)系では検出できず、哺乳類にもこれに対応する第4の未知のタキキニンペプチドが存在する可能性が大きいと考えられる。
現在、このラナタキキニンDを中心にして、これに対して作成した抗体を用いて、ブタ脳および消化管抽出物についてのスクリ-ニングを行なう一方,cDNA解析の面からも、哺乳類における新しいタキキニンの単離、構造決定の研究を進めている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] H.Kozawa,et al.: "ISOLATION OF FOUR NOVEL TACHYKININS FROM FROG(Rana catesbeiana)BRAIN AND INTESTINE." Biochem.Biophys.Res.Commun.177. 588-595 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] N.Akizuki,et al.: "Cloning and sequence analysis of complementary DNA encoding a precursor for chicken natriuretic peptide." FEBS Lett.280. 357-362 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] J.J.Arimura,et al.: "Isolation and identification of Cーtype natriuretic peptide in chicken brain." Biochem.Biophys.Res.Commun.174. 142-148 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] S.Uede,et al.: "Distribution and characterization of immunoreactive porcine Cーtype natriuretic peptide." Biochem.Biophys.Res.Commun.175. 759-767 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] M.Furuya,et al.: "Cーtype natriuretic peptide is a growth inhibitor of rat vascular smoothシ muscle cells." Biochem.Biophys.Res.Commun.177. 927-931 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] N.Minamino,et al.: "Characterization of immunoreactive human Cーtype natriuretic peptide in brain and heart." Biochem.Biophys.Res.Commun.179. 535-542 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 日本生化学会編(分担)寒川 賢治,他: "新生化学実験講座9,ホルモンI,ペプチドホルモン(分担)神経ペプチド" 東京化学同人, 26 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 日本生化学会編(分担)南野 直人,他: "新生化学実験講座9,ホルモンI,ペプナドホルモン(分担)心房性ナトリウム利尿ペプチド" 東京化学同人, 15 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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