研究課題/領域番号 |
03261207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小川 徹 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80109256)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | oriC / DNA複製 / 転写 / 複製開始反応 / 緊縮調節 |
研究概要 |
複製開始に関与するRNAを知る目的で、まず大腸菌プラスミドを用いてoriC近傍に存在するプロモ-タ-からの転写開始がプラスミドの複製能に及ぼす影響を検討した。複製能はpolA株トランスフォ-メ-ションの効率、トランスフォ-マント中でのプラスミドのコピ-数及び安定性、さらにin vitro複製反応における鋳型活性を測定することにより検定した。その結果、これまで示唆されていたmioCプロモ-タ-からの転写以上に、oriCに左接するgidプロモ-タ-からの左向きの転写が複製開始により大きく関与しており、両方の転写が協調的に寄与していることが示唆された。またこれら2つのプロモ-タ-からの転写は緊縮調節を受けていることが判明した。次に転写反応の複製開始への関与の様式を知る目的で、最少必須領域を含み、gidおよびmioCプロモ-タ-は含まないoriCとpBR322のキメラプラスミドを作成し、このプラスミドにラクト-スオペロンプロモ-タ-を挿入して、プロモ-タ-の位置および方向とプラスミドの複製能との関係を検討した。oriCの左側から左向きに進む転写が最も複製活性化に効果があり、次にoriC右外側から左向きにoriCを通過する転写が複製活性化能があることが判明した。また、oriCの左外側から右向きにoriCを通過する転写は複製活性化能が非常に低いことが判明した。in vivoでは転写はRーloop形成ではなくDNAに負の超らせん構造を与えることによりDnaAによる二本鎖開裂を引き起こすというモデルが、より妥当と考えられる。一方、宿主染色体上のgidおよびmioCの両プロモ-タ-を同時に欠失させても細胞の増殖に見かけ上の変化はあらわれないことが判明した。この菌株における開始反応の機構は不明である。
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