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神経難病における神経細胞死と情報伝連機構異常

研究課題

研究課題/領域番号 03263213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

秋口 一郎  京都大学, 医学部, 助教授 (30115779)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード神経難病 / 神経細胞死 / 情報伝達機構 / 海馬 / 中隔野 / プロテインキナ-ゼC / アイソザイム / 実験神経学
研究概要

パ-キンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病などの神経難病及び脳の虚血性疾患に共通の解決すべき最大の問題は、神経細胞が変性し、神経細胞死に至る機序の解明である。本研究では、情報伝達機構の障害により、神経細胞の変性が始まり、神経細胞死に至るという仮設に基づき、ラット中隔野から海馬および内臭皮質から海馬への神経回路を遮断した動物モデルを作成し、経時的に細胞内情報伝達物質およびその受容タンパク質を解析することにより、神経細胞死の分子機構について解析する。平成3年度は、中隔野から海馬への神経回路を遮断した動物モデルでの組織化学的検討そして細胞内カルシウム依存性蛋白リン酸化酵素であるプロテインキナ-ゼC(Cーキナ-ゼ)の分子生化学および免疫組織化学的検討を行った。ヘマトキシリンエオジン染色、アセチルコリンエステラ-ゼ染色により、海馬の神経細胞の変性の確認を行った。私たちの作成したCキナ-ゼに対する抗体を用いた免疫組織化学的検討により、海馬において各Cキナ-ゼアイソザイムの分布が異なることが明かとなった。さらに、中隔野から海馬への神経回路切断後の海馬組織で各Cキナ-ゼアイソザイムが特異的に変動していることを分子生化学的にも免疫組織化学的にも明かにし、神経細胞の変性、細胞死の分子機構としてのCキナ-ゼの重要性を指摘した。今後、神経伝達物質の異なる神経路を遮断した動物モデルの海馬での神経細胞の変性とCキナ-ゼの動態を解析することにより、より普遍的な、神経細胞死に特異的な分子機構が実験神経学的に明かにされることが期待される。この研究により、神経難病および脳の虚血性疾患に見られる神経細胞死の分子機構の解明、及びその予防と治療に関する基礎的資料を提供したい。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shun Shimohama: "Aberrant Accumulation of Phospholipase Cーdelta in Alzheimer Brains" American Journal of Pathology. 139. 737-742 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Shun Shimohama: "Phosphatidylinositlーspecitic phospholipase C activity in the postmortem human brain:no alteration in Alzheimer's disease" Brain Research. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Shun Shimohama: "Parkinson's Disease:From Basic Research to Treatment" Raven Press, 700 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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