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細胞機能障害時における中枢コリン作動性神経変性過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03263223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関共立薬科大学

研究代表者

川島 紘一郎  共立薬科大学, 薬理学教室, 教授 (70095008)

研究分担者 山田 直司  自治医科大学, 脳神経外科, 助手
藤本 和子  共立薬科大学, 薬理学教室, 助手 (50229043)
鈴木 岳之  共立薬科大学, 薬理学教室, 講師 (90187740)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアセチルコリン / グルタミン酸 / NMDA / 海馬 / 神経細胞死
研究概要

海馬における興奮性神経伝達物質としてはグルタミン酸とアセチルコリンがあると考えられており、いずれも学習、記憶の過程に強く関わっている可能性が示唆されている。特にグルタミン酸に関してはNMDA受容体を介した興奮性細胞死やシナプス可塑性のメカニズムが集中的に研究されているが、コリン作動性神経に関するそのような検討はあまり行われてはいない。今回我々は海馬におけるコリン作動性神経の特質を明らかにするひとつのアプロ-チとしてグルタミン酸によるコリン作動性神経活性の調節機構の存在の可能性を検討した。
ラット海馬より切片を調製しin vitroでの潅流実験を行った。外液中のマグネシウムの存在の有無に関わらずグルタミン酸はアセチルコリンを遊離させなかった。このことは海馬におけるコリン作動性神経がほとんどすべて外来性(中隔ー海馬系に由来する)であり、介在ニュ-ロンとしては存在していないことを示唆している。また、弱電流連続刺激(3Hz,3mA)誘発のアセチルコリン遊離に対してもグルタミン酸は影響しなかった。このことから海馬コリン作動性神経終末にはイオンチャネル型グルタミン酸受容体は存在せず、さらに代謝型グルタミン酸受容体もコリン作動性神経活性調節には関与していない可能性が示唆された。また、海馬に微量透析法を用いて直接NMDAを投与した場合においても、2週間以内ではアセチルコリン遊離能に変化はみられなかった。このことよりNMDA受容体を介した海馬細胞死の過程でコリン作動性神経終末が直接変性する可能性は低いものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Suzuki,Y.Kashima,K.Fujimoto,H.Oohata,K.Kawashima: "Regional differences in extracellular choline dependency of acetylcholine synthesis in the rat brain." Neurosciece Research. 11. 71-76 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kashima,Y.Furuya,K.Fujimoto,T.Suzuki,K.Kawashima: "Binding property of vesanicol (AH5183) to the rat brain:A novel marker of the central cholinergic neuron." Japanese Journal of Pharmacology. 55. 194P (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nonaka,T.Suzuki,K.Kawashima: "Tacrine increases in acetylcholine release from rat hippocampal slices under the condition in the inhibition of cholinesterase." Neuroscience Research. 16. S10 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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