研究課題/領域番号 |
03264212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 和宏 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ストレス蛋白質 / 分子シャペロン / コラ-ゲン / 小胞体 |
研究概要 |
一般に分泌蛋白質は、小胞体からゴルジを経て細胞外へ分泌されるが、小胞体において正しいfoldingを受けたり、種々の修飾を受ける際に、GRP78などの分子シャペロンがその過程に密接に関係している。 HSP47は、我々によって1986年に発見されたストレス蛋白質であるが、熱ショックをはじめとする種々のストレスによる誘導性の他に、細胞の癌化や分化によっても発現調節を受けている。 HSP47は、コラ-ゲンに対する結合性をもっていることから、コラ-ゲン分子の合成初期過程における成熟、folding、プロセシングや分秘などになんらかの役割を果たしていると考えられるが、その詳細はいまだわかっていない。細胞内でのHSP47の役割をはっきりさせるため、細胞内クロスリンキング法に免疫沈降法を組み合わせた実験などにより、以下の点を明らかにした。プロコラ-ゲン分子は、合成されて小胞体に入ると同時に、HSP47に結合し、ゴルジへ輸送される前にHSP47から解離する。α,α'ーdipyridylなどの薬剤処理、または低温にするなどの処理によってプロコラ-ゲンの分泌を抑制した場合には、プロコラ-ゲン分子はいつまでもHSP47に結合したまま、小胞体の中にとどめ置かれる。プロコラ-ゲンとHSP47との結合は、2MのNaCl存在下にも解離しない程の強いものであるが、pHが6.3程度にまで低下すると完全に解離した。 以上のことから、HSP47は、プロコラ-ゲン合成・分泌の初期過程において、その三本領形成・プロセシング・分泌などのいずれかのステップに重要な役割をもっていることが示唆された。
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