• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高度繰返し配列領域の多型と連鎖による遺伝子病保因者診断への新しいアプロ-チ

研究課題

研究課題/領域番号 03265217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

今村 孝  国立遺伝学研究所, 人類遺伝研究部門, 教授 (00037368)

研究分担者 中島 衡  国立遺伝学研究所, 人類遺伝研究部門, 助手 (70188960)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード遺伝子診断 / Alu繰返し配列 / 遺伝的多型
研究概要

本研究は、サラセミアや血友病などに係わる遺伝子領域に存在する多型変異を解析し、対立遺伝子のDNA指紋(個性)を見出すこと(遺伝子スキャンニング)によって、各家系内での遺伝子解析の効率化を計るとともに、各疾患について保因者診断の具体的な方策を検討することとした.方法:1)DNA多型による変異遺伝子の解析.対象とする遺伝子塩基配列から適当な長さ(300ー500塩基対)の5領域を選び、個体のゲノム高分子DNAを鋳型として各領域の塩基配列をPCR法により増幅合成する.とくに単鎖DNA高次構造の多型(SSCP)解析法(関谷ら1989)により、各遺伝子領域における変異(病因)と密接に連鎖するDNA多型(標識)を解析し、対立遺伝子のDNA指紋を明らかにすることを目指した.2)研究対象.サラセミア(βグロピン遺伝子)、血友病A(第8因子)、レシュ・ナイハン病(HPRT遺伝子)、筋ジストロフィ-症(ジストロフィン遺伝子)などを中心に、各遺伝子領域におけるDNA多型の連鎖ハプロタイプを明らかにする.本年度は、とくにAlu繰返し配列領域における多型変異の非Rl解析方法について重点的に検討した。結果および考察:非対称性PCRーSSCP法による多型変異の解析方法を考案した.この方法は、アクリルアミド電気泳動法による非Rl・検索方法を可能にするのみでなく、ゲルから抽出された少量のDNA資料について直接、塩基配列を決定することを容易にする点でも有利である。Xp13.3領域に位置付けされたコスミドクロ-ン(pwE076C)に含まれているAlu配列を対象に、高分子DNA資料について多型変異を解析した結果、平均ヘテロ接合率は20%であった.また、モデルとして選んだHPRT(X連鎖遺伝子(合計10領域)における多型の解析結果から、Alu繰返し配列のポリ(A)に続く200ー500(bp)の領域に含まれる多型の80%以上を検出することが可能と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Imamura,H.Nakashima,Y.Chifu: "βーThalassemia major resulting from a compound heterozygosity for the βーglobin gene mutation:further evidence for multiple origin and migration of the thalassemiagene" Human Genetics. 87. 350-354 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi