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アゴニストおよび張力刺激による血管内皮由来弛緩因子の生成増強機構

研究課題

研究課題/領域番号 03268230
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

加藤 隆一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40112685)

研究分担者 中木 敏夫  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30164148)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードノルエピネフリン / ラット大動脈 / 脱感作 / NC合成酵素 / メチルアルギニン / 細菌内毒素 / アクチノマイシンD / ピュ-ロマイシン
研究概要

ノルエピネフリンを頻回投与した後に生じるノルエピネフリン収縮の減弱機構について検討した。収縮減弱は内皮依存性であり、NO合成酵素であるメチルアルギニン、アルギニノコハク酸によって抑制され、シクロオキシゲナ-ゼ阻害薬のインドメタシンでは抑制されなかった。このことはNO遊離の関与を示唆している。また、この収縮減弱はRNA合成阻害薬であるアクチノマイシンD,蛋白合成阻害薬であるピュ-ロマイシンによって抑制されたことより、蛋白生合成を介しているものと思われた。平滑筋のNOに対する感受性は変化がなかった。
大動脈リングをノルエピネフリンが存在しない条件で5時間インキュベ-トしても収縮減弱が生じた。このノルエピネフリンの頻回投与に無関係な収縮減弱もメチルアルギニンにより抑制された。またアクチノマイシンD,ピュ-ロマイシンによっても、これらをあらかじめ加えることにより抑制された。アクチノマイシンDおよびピュ-ロマイシンのIC_<50>はそれぞれ80nMと0.1mMであった。これらの阻害薬はアセチルコリンによる弛緩を抑制しなかったことより、EDRF合成酵素活性を阻害したり、平滑筋の弛緩機構自体を抑制する作用はないものと考えられた。さらに、ポリミキシンBにより抑制された事実は細菌内毒素の関与を示唆している。実験系に混在している細菌内毒素をpg/mlオ-ダ-にまで下げると、ノルエピネフリンの存在は有無にかかわらず、ノルエピネフリン収縮の減弱は生じなかった。細菌内毒素をオルガンバスに添加し、4時間以上経過すると再び収縮減弱が生じた。インキュベ-トする時間を24時間にすると、内皮をあらかじめ除去したものでも収縮減弱が生じた。これらの結果は、ノルエピネフリン収縮の減弱に細菌内毒素の重要な役割を示唆し、内皮の存在によって、収縮減弱が加速されることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakaki,T.: "Role of endotoxin in norepinephrineーmediated desensitization in rat aorta" Japanese Journal of Pharmacology. 58. 194P (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Nakaki,T.: "Endotoxin responsible for endotheliumーfacilitated desensitization of maximal norepinephrineーelicited contraction of rat aorta in vitro." European Journal of Pharmacology.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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