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マルハナバチ送粉系の成立過程と成立条件の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03269207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関信州大学

研究代表者

井上 健  信州大学, 教養部, 助教授 (40176425)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードマルハナバチ / 送粉共生系 / 共進化
研究概要

伊豆諸島のうち、マルハナバチの分布の有無によりマルハナバチの分布する伊豆大島とマルハナバチの分布しない八丈島、新島を対象に調査を行なった。対照のため本州千葉県の清澄山周辺においても調査を行なった。また、重点領域研究地球共生系の全体会議・班会議・シンポジウムに出席し、研究計画・研究成果を発表した。
伊豆諸島の各島において調査場所を設定し、調査場所に存在する種子植物のリストを作成し、個体数を測定した。調査場所において開花している植物種について花をサンプリングした。サンプリングした花について花蜜の量をマイクロシリンジを用いて測定し、花蜜の濃度を糖度計を用いて測定した。実験室に持ち帰った花について花粉の量をセミミクロ分析天秤を用いて測定した。
開花時期の調査により、本州の清澄山および伊豆大島では春から初夏にかけてマルハナバチが訪花・採餌するキブシ・オオシマザクラ・オオシマツツジ・ハコネウツギ・ウツギ・オオバイボタ・ホタルブクロなどの植物が約2週間間隔で次々と開花するのに対し、八丈島および新島ではこれらの植物の開花時期・開花期間などに変化が認められた。八丈島ではオオシマツツジが分布せず、4月下旬から5月上旬にかけて資源量の一時的な落ち込みが観察された。新島においてはマルハナバチにより採餌される植物の個体数が少なく、したがってマルハナバチにより利用される資源量も少ないことが判明した。即ち、八丈島にマルハナバチが分布していない理由の一つとして5月上旬の資源量の落ち込みを挙げることが出来ると思われる。一方新島にマルハナバチが分布していないのはマルハナバチが定着できるだけの資源量が存在しないためであると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tanimoto,ShinーIchiro;K.Inoue & O.Shibata: "Allozyme variation in Quercus crispula var.crispula and var.horikawae." Jonrn.Phytogeogr.Tax.35. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Inoue,Ken: "Evolution of mutualisms in plantーpollinator interactions." Journ.Bioscience. 19. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 倉本 宣,竹中 明夫,鷲谷 いづみ,井上 健: "多摩川におけるカワラノギクの保全生物学的研究" 造園雑誌. 56. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 井上 健: "カタクリ、タデスミレ、トガクシソウの集団のサイズ構造" 長野県植物研究会誌. 24. 10-14 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 井上 健,井上 民二,加藤 真 他: "送粉共生系の生態学" 平凡社, 300 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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