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マイクロボディ細胞内共生説の検討

研究課題

研究課題/領域番号 03269221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

西村 幹夫  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80093061)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードマイクロボディ / 細胞内共生 / Malate synthase / 大腸菌 / cDNAクロ-ニング / 細胞内局在性
研究概要

マイクロボディは、ミトコンドリアやクロロプラストと異なり、独自のDNAを持たないことから、このオルガネラに局在するタンパク質は、すべて核にその遺伝子がコ-ドされている。しかしながら、マイクロボディに局在するタンパク質は、ミトコンドリアやクロロプラストと同様に、サイトゾルで合成され、翻訳終了後オルガネラ内に取り込まれる。このため、マイクロボディも、ミトコンドリアやクロロプラストと同様に、細胞内共生の結果として生じたとし、マイクロボディ酵素の遺伝子は、共生体から核へと移行したものと考えられる。この場合、マイクロボディ酵素の遺伝子は、バクテリアタイプであることが予想される。そこでマイクロボディ酵素であるmalate synthaseのcDNAをカボチャ子葉組織から調製したcDNAライブラリ-よりスクリ-ニングし、その塩基配列を決定して、予想されるタンパク質一次構造を大腸菌のそれと比較した。その結果、両タンパク質の間にアミノ酸レベルで高い類似性があることが判明した。マイクロボディタンパク質のオルガネラへ移行する際のtargeting signalはそのタンパク質のC末端に存在することが指摘されているが、カボチャ、大腸菌両酵素のC末端部分は類似性が低く、これら両酵素の細胞内局在性の違いを反映していると考えられる。以上の結果は、マイクロボディ酵素malate synthaseがバクテリア型の性質を保持していることを示しており、マイクロボディ細胞内共生説を支持している。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] L.De Bellis: "Development of enzymes of the glyoxylate cycle during senescence of the pumpkin cotyledons." Plant Cell Physiology. 32. 555-561 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] H.Mori: "Pumpkin malate synthase.Cloning and sequencing of the cDNA and Northern blot analysis." Eur.J.Biochemistry. 197. 331-336 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] L.De Bellis: "Glyoxylate cycle enzymes in peroxisomes isolated from petals of pumpkin during senescence." Plant Cell Physiology. 32. 1227-1235 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nishimura: "Molecular Approaches on Compartmentation and Metabolic Regulation Intracellular protein trafficking in oil seed." The American Society of Plant Physiologists, 9 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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