研究課題/領域番号 |
03299108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
遠藤 實 東京大学, 医学部(医), 教授 (50009990)
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研究分担者 |
栗山 煕 九州大学, 医学部, 教授 (40037495)
遠藤 政夫 山形大学, 医学部, 教授 (40004668)
田中 千賀子 神戸大学, 医学部, 教授 (20025571)
大塚 正徳 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60013801)
野村 靖幸 北海道大学, 薬学部, 教授 (00034041)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1991年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | トランスメンブランコントロ-ル / 筋小胞体 / DHP結合蛋白質 / リアノジン結合蛋白質 / ATP合成酵素 / 低酵素環境 / ムスカリン性アセチルコリン受容体 / 蛋白架橋 |
研究概要 |
本研究は、昭和63年度から平成2年度まで3年間に亙って継続した重点領域研究「トランスメンブランコントロ-ルの機序」の全体の成果を取りまとめるための研究班であった。この重点領域研究は、もっても基本的な細胞機能の一つである、外来刺激に対する細胞の応答反応において、神経伝達物質やホルモンその他の化学的な刺激物質が細胞膜にある受容体と結合してから応答反応の惹起に至るトランスメンブランの情報伝達の流れを、分子レベルにおいて、しかも、細胞全体の統合的機能の理解という立場から解明することが目的であった。この分野は、上記の通りもっとも基本的な機能に関するものであり、多種類の情報伝達の流れが存在し、それらの相互連関が統合的な細胞機能にかかわっているので、非常に深く、大きな拡がりを持っている。そのため、総括班の他、6つの計画研究班編成によって、計画班員、公募班員合わせて100名以上に及ぶ大きな規模で研究が行われた。各班員の研究はこの3年間にそれぞれ進展を見て、著名な成果も数多く得られた。その成果取りまとめのため、班会議を開催して取りまとめ方針を検討し、3年間の本領域研究の総括を行う予定であったが、各班員はいずれも非常に多忙であるため、時間を節約して効率的に事を運ぶため、1ヵ所に集まる会合を開くことなく、文書連絡によって方針を決定した。研究成果報告書は、一人一人の成果を詳細に報告したいと考えたが、班全体の規模が大きかったため、各班員の報告はそれぞれ4ペ-ジに制限して、全体を1冊に取りまとめた報告書を作成した。報告書は、本研究参加者はもちろん、参加されなかったこの領域の他の研究者にも広く配布すると共に、関連諸分野の研究者にも研究参考資料として送付した。この報告書、すなわち本重点領域研究の成果は、この領域の推進の状況を如実に示し、今後のこの領域及び関連領域の研究推進に大きな役割を果たすことができたであろうことを希望している。やや焦点を絞りきれなかった感は否めないが、そのことは逆にこの分野がそれだけ幅広い裾野を持っていることの証左でもある。
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