研究概要 |
本研究は昭和63年度から平成2年度までに行なわれた重点領域研究「分子性結晶の反応の解析と制御」についての成果を取りまとめるために行なわれたものである。取りまとめには以下の4つの方向で行われた。 (1)研究成果報告書「分子性結晶の反応」をリアライズ社から出版することとした。この本は科学研究費補助金の研究成果公開促進費を受け,平成4年2月20日発行された。執筆者は34名の分担研究者全員が担者した。B5版で348頁となり,200部印刷した。 (2)国際シンポジウム“Analysis and Control of Reactims in Molecular Crystals"「分子結晶の反応の解析と制御」を東京工業大学で開催した。このシンポジウムは東京工業大学主催で平成3年10月28日から30日までの3日間東京工業大学百年記念館で行われた。発表は外国人招待者6名を含んで口頭発表が22件あり,その他にポスタ-発表が33件合計55件となった。参加者は本重点領域研究の分担研究者を中心にして,のべ250名に達した。 (3)「大学と科学」で研究成果を公開することとした。平成3年12月18日から19日に経団連会館で開かれた第6回「大学と科学」公開シンポジウム「21世紀の材料科学」において,大橋裕二が「結晶中での分子反応の動的過程」を,長谷川正木が「有機化合物結晶の光反応と応用」を発表した。 (4)英文専門書“Reactivity in Moleculav Crystals"を講談社サイエンティフィクとVCH社から出版することとした。平成4年3月末を締り切り日とし,平成5年3月発行を目標として現在執筆が行われている。執筆者は20名で全員本重点領域研究の分担研究者である。 以上本研究による本重点領域研究の取りまとめは順調に進行し,当初の目標に達することができた。
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