研究課題/領域番号 |
03301032
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
石附 実 大阪市立大学, 文学部, 教授 (40068721)
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研究分担者 |
大塚 豊 広島大学, 大学教育研究センター, 助教授 (00116550)
田崎 徳友 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (10091224)
竹中 暉雄 桃山学院大学, 文学部, 教授 (70064722)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
矢野 裕俊 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (80182393)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 教育風俗 / 教育習俗 / 比較教育文化 / 子ども観 / 学校観 / 教育観 / 教育慣行 / Views of Education |
研究概要 |
この研究の成果は以下の諸点に要約される。 本研究では、教育の制度や政策、思想といった表層の面にのみ注目するのではなく、教育を広く生活文化の中でとらえ、ごくありふれた慣行や習慣などにも目を向け、それらを「教育風俗」という広い枠組みでとらえることを試みた。この研究の成果の第一は、教育の比較研究に「教育風俗」という新しい枠組みと研究領域を提示したことである。 第二に、本研究に携わった研究者の間で、教育研究における比較の手法は日本の教育についてより深く知るためにこそ必要であるとの認識を共有し、その趣旨にもとづいて実際に比較研究を行なうために有効な「比較点」をいくつか提示しえたことである。本研究でとりあげられた、学校における入学や卒業の儀礼、休憩時間のあり方、話す教育、寄宿制度、制服やシンボルなどは日本の教育の特質を多面的、総合的に解明する上で、興味深い「比較点」である。 第三に、三度にわたる研究誌の刊行と二度の研究集会の開催などによって、多数の研究者がかかわる共同研究の新しいあり方を模索することができたことである。研究分担者間の活発な対話と交流を図り、研究の関心や手法をめぐる討議や研究成果の合評を踏まえて、個別的研究の羅列的な集成にとどまらない、文字どおり共同研究としての一貫性とまとまりをもたせることができた。 日本の教育の特質を解明するためには、「教育風俗」を視野に入れた共同の比較研究を今後さらに積み重ねていくことが重要であり、また有効であることを本研究によって確かめることができた。
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