研究課題/領域番号 |
03301035
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
金子 忠史 国立教育研究所, 教育経営研究部・高等教育研究室, 室長 (80000058)
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研究分担者 |
遠藤 克弥 東京国際大学, 教養学部, 助教授 (80129072)
大江 正比古 東京電機大学, 工学部, 助教授 (40147450)
坂本 辰朗 創価大学, 教育学部, 助教授 (60153912)
江原 武一 京都大学, 教育学部, 助教授 (00012568)
君島 茂 平安女学院短期大学, 一般教育科・教授, 理事 (80074160)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 短期大学 / 一般教養教育 / 一般教育課程 / 履修要件 / 単位互換 / 二重在籍 / カリキュラム / 接続関係 / 一般教育教育 |
研究概要 |
本研究の成果報告書は、表記の研究課題と次の4つの研究目的の下で2カ年の互る研究成果をまとめたものである。(1)理念と歴史,(2)教育内容および編成,(3)接続関係,(4)一般教育に対する意識と評価である。 本報告書は、3部構成であり、第I部は教職員と学生の「一般教育に対する意識調査」を、第II部は、「卒業生および雇用主の意識調査」を掲げ、第III部は短期大学における一般教育の日米比較に関する4点の各個論文を收めている。 本調査は、わが国の短期大学全体の構成の縮図となるよう抽出された35校全体の100%の回収率で回答を得たのみならず、学生の93.4%,教員の74.7%,管理者の82,8%の極めて高い回答を得て、短期大学関係者の一般教育に対する意識の高さを知ることができた。教員も学生も全体的に短期大学における一般教育の現状、即ちカリキュラムの多様性、クラス規模、ガイダンスの実施状況、講義内容等を肯定的に捉えていた。 在校生とほぼ同じ質問内容で卒業生の意識調査が実施されたが全般的に卒業生は、一般教育が知的探求と広い教養を与えるとして評価した。また卒業生の雇用主である人事担当者を対象とする聞き取り調査では、一般教育は重視され、コミュニケーション能力等が強調された。 一般教育を中心とする接続関係では、「高校教育との重複」では教職員も学生も、否定的であるが、「外部単位の承認」「他の教育機関との同時在籍」には、肯定的であった。「特別進級」(AP)に関しては、教職員は否定的、学生は肯定的であった。アメリカにおける一般教育を中心とする接続関係は、わが国ではあまり見られない多くの側面をもつ複雑な構造図式を示し、多様な実践例に富んでいる。わが国の短大がアメリカの理念をモデルとしながらも、女子の高等教育の完成教育機関としての性格を持った独自の恒久的な機関へ変身したことは注目される。
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