研究分担者 |
美原 恒 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (20030843)
高崎 禎夫 広島大学, 総合科学部, 教授
熊本 芳朗 (熊本 芳郎) 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30017313)
市川 定夫 埼玉大学, 理学部, 教授 (80026442)
奈良 久 東北大学, 情報処理教育センター, 教授 (90005752)
村上 隆 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (90034595)
中島 春雄 北海道大学, 理学部, 教授 (10000796)
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研究概要 |
主として学内成績を利用した追跡調査を26大学で実施し,異なった選抜方法によって入学した学生集団の比較を行った。集団として注目したのは, A.分離・分割方式における前,後期入学者 B.特別選抜入学者(推薦入学,帰国子女,社会人等)と一般入学者 C.定員留保第2次募集入学者と一般入学者 D.その他(調査書の利用,周囲の変化による差) E.入試における受験科目による差 であり,同一学年における集団を比較した。比較した集団の数は,項目によって異なるが,多いものはA:約150,Bの推薦入学約220で,他は5〜15とかなり少ない。 Aが本研究で最も興味のある項目であるが,分離・分割方式が発足した直後に入学した学生が主な対象であるためか,前,後期のどちらがよい成績を示すかについては,大学による差,年度による差が大きく,確たる結論は得られなかった。利用した学内成績が主として教養のものであることも原因かもしれない。いずれにせよ,今後調査を続けて,専門課程での成績を利用した比較が望まれる。 Bでは,特別選抜入学者は一般入学者に比べて,学内成績は優っているという結果が得られている。特別選抜は少人数のため,その選抜が比較的ていねいに行われているためと考えられる。しかし,Cの第2次募集入学者については,2大学で相反する結果が出ており,大学,学部による差が大きいようである。 D,Eについても,興味ある結果が得られているが,詳しいことは現在印刷中の報告書にゆずることにする。報告書は全国公立大学および関係諸機関に配布する予定である。
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